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     7・25 沖縄

    大浦湾を埋め尽くそう!

      海上座り込み、海上集中行動闘われる
          

   

 安倍政権が辺野古新基地建設を強行するなか、その護岸工事の開始から三カ月となる七月二十五日、ヘリ基地反対協議会の呼びかけで「カヌーと抗議船で大浦湾を埋め尽くそう!海上座り込み」がたたかわれた。日々、少人数でも工事の監視と阻止行動を展開しているカヌーチーム「辺野古ぶるー」のメンバーが全国に呼びかけを発し、集中行動を提起した。その狙いは、「多くの仲間が集まれば工事を止められる」ことを、身をもって示すことであった。
 朝七時半、辺野古の浜近くの通称「テント2」には全国から百人を超える有志が集まった。船団とカヌーチームに分かれて打ち合わせに入り、カヌーチームはさらに班ごとに分かれて、松田ぬ浜に集合。いざ出発すると、すぐにキャンプ・シュワブ内でK1護岸工事に向けた仮設道路建設が始まったばかりの地点に着く。その浜辺では、今日もこれ見よがしに水陸両用車が黒煙をまき散らして訓練を行っていた。海亀の産卵地でもある。堤防に海兵隊の赤い骸骨マークが描かれていることから、この場所をカヌーチームは「ドクロ」と呼んでいる。
 目の前の海には海上保安官が待機し、浜には軍警や警備員、そして米海兵隊員がこちらと対峙している。しかしいつもと違い、今日はこちらの人数が圧倒していた。抗議行動が始まると、かれらの威嚇や警告の声は、抗議船やカヌーチームからの圧倒的なスピーチやシュプレヒコールにかき消された。
 この行動には台湾や香港を始め、欧米など世界各国から、それぞれの言葉で連帯のメッセージが届けられていた。メッセージは代読され、国際連帯で埋め立てを阻止することが確認された。
 海上での「座り込み」は一時間ほど続いたが、雨雲が接近してきたため、やむなく浜に引き上げた。午後も天候が悪いということで、海上行動はこれで中止になった。
 午後一時から松田ぬ浜で、ゲート前抗議行動の参加者と合流して連帯集会が開かれた。ヘリ基地反対協の安次富さん、北上田さんがそれぞれ、たたかいの展望や工事の進捗状況を述べたうえで、「今なら止められる!」と締めくくった。辺野古ぶるーの仲間もマイクを握り、「大浦湾を守ろう!」とコールした。
 今回の行動にカヌーは七十艇(八十七人)、抗議船は九隻(六十四名)が参加した。目標のカヌー百艇には届かなかったが、これだけの人数が平日の昼間に集まれば、本当に「工事を止められる」ことが示された。三か月後の十月にも同様の海上座り込みが準備されている。ゲート前の阻止行動とともに、海上での実力阻止行動にも支援・連帯していこう。

 

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