共産主義者同盟（統一委員会）

■6・10　沖縄

　　　　辺野古

　　　国会包囲行動に連帯して1800名が総決起
　　　　　　　　　　

　　　

　「辺野古新基地建設阻止！　共謀罪廃案！　６・10国会包囲行動と連帯する辺野古現地集会」が、六月十日辺野古キャンプ・シュワブメインゲート前で開かれた。主催は、憲法普及協議会や沖縄平和運動センターなどで構成される「共謀罪ＮＯ！　沖縄実行委員会」である。
　午前十一時、梅雨の最中にもかかわらず朝から灼熱の太陽が降り注ぐ中、作業ゲート前で開かれた午前中の議員団行動に続き、千八百名余の結集をもって集会は開始された。
　主催者あいさつに立った実行委員長の高良鉄美琉球大学法科大学院教授（憲法普及協議会会長）は、「共謀罪は人間の尊厳まで打ち破る恐ろしい法案だ。主権者である国民の意見を聞かず衆院では強行採決された。辺野古新基地建設阻止の決意をもって、共謀罪を廃案にしよう」と訴えた。
　つづいて、辺野古弁護団の三宅俊司弁護士が、共謀罪の持つ意味を暴露した。「辺野古の現場では『共謀罪』を先取りした弾圧が続いている。不当逮捕された山城議長への妻の面会拒否の検察側の理由として、刑事被疑者の妻であること、平和運動センター関係者と現場で立ち話をしていたことを挙げているように、市民を監視し恣意的な組織犯罪をでっち上げるのが共謀罪だ。安倍政権は、戦争のできる国づくりへ暴走しているが、戦争法制定などで法的に整備し、また軍事的にも宮古・八重山・奄美地方への自衛隊配備をもって戦争体制を強化している。共謀罪の先にあるのは憲法九条の改悪だ。断固阻止しよう」と訴えた。
　発言は、沖縄選出国会議員団を代表して伊波洋一参議院議員、社民・社大・共産・自由の各政党と「県」議会会派おきなわの代表が決意をのべた。さらに高江住民の会、ヘリ基地反対協、沖縄平和運動センター、沖縄統一連、平和市民連絡会の代表も登壇し、闘いの現場から訴えを行った。中でも、高江からは、ずさんな工事で土砂崩落個所もあることを暴露し、６・25座り込み十周年集会への結集が呼びかけられた。ヘリ基地反対協からは、「Ｋ９護岸」工事阻止海上行動の強化のための諸行動が提起された。山城博治平和運動センター議長は、警察機動隊の暴力的弾圧を弾劾し、徹底した非妥協の抵抗を粘り強くたたかいぬこうと訴え、国連人権理事会で全世界に辺野古のたたかいをアピールすることを表明し、大きな声援をうけた。
　まさに共謀罪の先取り攻撃と真っ向からたたかいぬく辺野古現地闘争の大高揚がかちとられた。午後からの国会包囲行動の勝利と連動すべく、参加者たちは最後に灼熱の太陽に負けない戦闘的なガンバロー三唱を唱和し集会を終えた。
　なおこの日、集会後の参加者が減った午後二時過ぎ、突如「県」警機動隊が座り込み現場に乱入し、参加者約百二十名を暴力的に排除し、栗石や資材を積んだダンプ等の搬入を強行する暴挙を行った。道の向い側でマイクを持って抗議する現場責任者まで強制排除する度し難い暴挙だ。参加者一同は個々人の創意あふれる抗議と抵抗を展開し、強行搬入弾劾行動を展開した。岩礁破砕許可の再申請もない違法な状態での辺野古現場の工事状況の中で、翁長知事は工事差し止めと執行停止を求める提訴を行うため関係手続きを六月「県」議会に提案することを表明した。既成事実をつくり諦め感を醸成させる安倍政権の手口を許すな。共謀罪粉砕！　辺野古新基地阻止！　辺野古現地闘争の勝利へ全国で立ち上がろう。