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     6・9 千葉

   団結街道裁判

    
成田市の証拠隠しを徹底弾劾
      
    

   

 六月九日、団結街道裁判の第二十七回弁論が千葉地裁(民事第三部・阪本勝裁判長)で行われた。
 この裁判は、成田市が二〇一〇年六月に、三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんが営農のために使っていた市道である団結街道を突如として封鎖・廃止し、その土地を格安の価格で成田空港会社に払い下げたことに対して、その違法性・不当性を訴えて、市東さんと反対同盟が成田市と空港会社を相手に起こした裁判である。団結街道の封鎖・廃止によって市東さんは以前の三倍の時間をかけて南台の畑に通うことを日々強いられ続けている。
 この日は陪審裁判官の交代に伴う更新意見陳述が行われ、反対同盟顧問弁護団は、生活道路を一方的に奪い、市東さんの生活と営農を破壊する成田市と空港会社を弾劾しつつ、あらためてこの団結街道の廃止の違法性・不当性を明らかにした。
 この裁判の中で、あらためて成田市のでたらめぶりが浮き彫りになっている。成田市は市議会が廃道を議決する以前に代替道路の工事は完了しており、廃道処分は行政手続き的に問題はなかった、などと開き直っている。しかし、ではいつ工事が完了したのかそれを示す資料を出せと追及されると、資料はすでに廃棄されており日付入りの工事完了時の写真は確認できなかった、などと言い放つのである。一般的にも、ましてや係争中の案件において、そのようなことはありえない。自らに都合が悪いから提出できないのである。この成田市の証拠隠しに傍聴席からも大きな弾劾の声が上がった。
 傍聴闘争をたたかう反対同盟と支援者の怒りの声は、成田市と空港会社の側に寄り添う裁判長の態度にも向けられた。反対同盟弁護団はその主張の正当性を明らかにするために、原告側証人と共に小泉成田市長をはじめ廃道処分の当事者ら計十人の証人採用を要求してきたが、裁判長はその採否をずるずると先送りし続けてきた。この日もその採否は決定されず、次回に持ち越されることになった。
 裁判後の報告集会において、弁護団は成田市と空港会社の無責任な態度を強く弾劾した。同時に、安倍政権による共謀罪新設策動を何としても粉砕しようと訴えた。反対同盟・決戦本部長の太郎良陽一さんは、裁判闘争をさらに攻勢的におし進めていくと共に、市東さんの農地を守るたたかいとして三里塚現地への結集を訴え、七・九現地闘争の成功を共に勝ち取っていくことを呼びかけた。


 

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