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■5月3日 山口 「2017憲法を守る山口集会」開かれる 五月三日、山口市民会館小ホールに於いて、二〇一七憲法を守る山口集会が行われた。参加者は二百十名。用意していた席では足りず、イスがどんどん追加される。主催は憲法を守る山口集会実行委員会(以下、実行委)と憲法を活かす市民の会・やまぐち(以下、活憲)の二団体。これまでは別々に憲法集会を行ってきたが、今年は共同で開催することになった。 集会では二団体の代表者が主催者としてそれぞれ挨拶をした後、石川康宏氏(経済学者、神戸女学院大学教授)の講演が行われた。演題は「憲法七十年、私たちの希望はどこにあるか」である。石川氏は七十枚近くのスライドを使い、「①巨大資本による政治の支配、財界とは、②アメリカへの従属、③戦前型復古主義の思想の強さ、④憲法の歴史と日本社会の近現代史、⑤分岐点にある現代の社会、⑥社会発展の大局をみながら」の六点を柱に話された。講演を聴いて今の政府が大企業を優遇し、貧困層には自助努力を押しつけていることを再確認した。また、神道政治連盟についても語られ、自民党が目指している憲法の危険性が良く分かった。石川氏は最後にSNSを利用するよう訴えられた。SNSを利用しないということは、チラシを持っていても配らないのと同じ、情報を拡散し共有しようと参加者に呼びかけた。 講演後、休憩を挟み、北浦四人衆が「平和と子どもの未来を歌う」と題した歌を披露した。また集会に寄せられた憲法メッセージが読み上げられた。続いて活憲の藤井郁子共同代表世話人が平和絵本の朗読を行った。読んだのは「へいわってすてきだね」「へいわってどんなこと」の二冊。「へいわってすてきだね」は沖縄に住む小学校一年の男の子が書いた詩だ。次に被爆二世による対談「被爆二世の援護を求める集団訴訟を知っていますか」があった。二団体から一名ずつ被爆二世が登壇し、対談形式で被爆二世の実情や集団訴訟の話をした。それから「戦争させない・九条壊すな!総がかり行動山口実行委員会」の岡本事務局長が連帯挨拶を行った。岡本事務局長は県内各地で毎月十九日に総がかり行動をしていることや、六月四日に市民会館の大ホールで大規模な集会するので是非とも参加して欲しいと訴えられた。その後、「憲法施行七十年~その歴史に学び、憲法をいかして平和をつくろう」という集会アピールを採択した。最後にピースアラームを行った。まずポケットティッシュに鈴を入れたものが参加者全員に配られた。その鈴を、登壇者のリズムに合わせて鳴らし、「戦争反対」などのコールを行った。会場に鈴の音とコールが響き渡り全ての取り組みが終わった。 |
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