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■4月23日 福岡 「共謀の日」に天神で情宣行動 沖縄行動と合同デモ 安倍自公政権は「テロ等準備罪」こと共謀罪を今年の通常国会で成立させようとしている。安倍晋三首相と金田勝年法相は「丁寧な説明をする」と、全く丁寧でない説明を繰り返した。警察官僚出身の平沢勝栄衆議院議員(自民党)は、「テロ等準備罪を、環境破壊反対とかマンション建設反対運動に適用することは 三百パーセントありません。警察はこのような市民運動を監視することはしません。警察を信用してください」と四月六日放送の民放番組で語った。三百パーセント信用できない。権力は常に「我々を信用せよ」と言って民衆を騙してきたからだ。信じた結果は恐怖政治と戦争だった。 騙されない人々は四月二十三日に立ち上がった。「共謀罪の創設に反対する百人委員会」が呼びかけた『一億三千万人共謀の日』を全国一斉に行った。福岡県福岡市でも福岡市民救援会の呼びかけで行動が行われた。以下が福岡での行動報告である。 この日の十三時から天神パルコ前で「二人以上で何かを『共謀』しよう」と情宣が行われた。行動を呼びかけた福岡市民救援会、福岡合同労組、虹ヶ丘学園労組、緑の党、辺野古アクション、そしてアジア共同行動(AWC)福岡、個人が結集した。 それぞれが工夫を凝らして訴えた。福岡のお土産菓子「博多ぶらぶら」の衣装を着て、そのコマーシャルソングに合わせて、共謀罪の恐ろしさをユーモアたっぷりに訴えた参加者がいた。これはウケた。 AWCは「テロ等準備罪は反戦平和運動をテロとして弾圧するのが目的だ。在日米軍岩国基地の拡大強化に反対する岩国市民は、運動がテロとして押さえ込まれるのではないかと懸念している」と発言した。 十四時から「福岡から止めよう! 沖縄新基地建設」実行委員会主催の『4・23沖縄行動イン福岡』と合流して、デモ行進を行った。共謀罪創設と辺野古新基地建設、高江ヘリパッド建設、自衛隊の南西諸島配備は、戦争を準備するためのセットであるという視点から同時デモを行った。 雲一つない素晴らしい五月晴れの空の下、買い物客と観光客でごった返す天神の街を参加者は「辺野古新基地建設反対! 高江ヘリパッド建設反対! 与那国島にも宮古島にも自衛隊はいらない! 辺野古埋め立てに福岡の土砂は使わせないぞ! 沖縄と共にたたかうぞ!」「戦争準備のための共謀罪反対! 思想の自由を奪うテロ等準備罪反対! 安倍政権は心まで管理するな! 全国一斉行動をたたかうぞ! 全国の仲間と連帯してたたかうぞ!」など元気いっぱいに声を上げて行進した。 安倍政権を支える大企業のオフィスビルが林立し、アベノミクスで豊かになった富裕層を相手に商売をするブランドショップやデパートが建ち並ぶ天神に、共謀罪反対、沖縄連帯の声が力強く響き渡った。多くの通行人は何事か、と驚いてデモ隊を見た。写真や動画を撮影する人がいた。デモの訴えを理解して手を振る人もいた。 この日のデモは天神を二周した。普段は一周で終わるのに、これは異例だった。その分、多くの人々にしっかり訴えることができた。 デモ参加者数は主催者発表で百五十人だった。参加者はそれぞれの領域で共謀罪反対の運動を行うことを確認し、解散した。 |
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