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■2月5日 東京 反「日の丸・君が代」集会に220名 安倍の戦争国家化と対決する現場からの報告 二月五日、飯田橋しごとセンターにおいて「都教委包囲ネット」主催による「『日の丸・君が代』強制反対! 10・23通達撤廃! 2・5総決起集会」が行われた。会場を埋め尽くす教職員・市民・労働者・学生が結集し、本年の「日の丸・君が代」強制とのたたかいを確認していった。われわれもAWC首都圏の仲間とともにこの集会に参加し、安倍政権による戦争国家化を許さないたたかいとしての反「日の丸・君が代」をたたかうことを決意していった。 集会は冒頭、「包囲ネット」から主催者挨拶として本集会の位置づけと意義が語られた。 安倍政権による戦争国家化政策を批判し、これに抗する沖縄人民のたたかいに連帯する質のたたかいが必要であることが提起された。また、米帝―トランプ政権の誕生をもってますます世界が混迷に向かう中、労働者のたたかいの前進が必要であること、そして「日の丸・君が代」強制とのたたかいは反戦のたたかいであり、労働者・市民との結合をもってたたかわれるべきこと等が提起された。 こうした提起を受けた後、現場からの報告が行われた。現職の高校教員は、「君が代」斉唱時に起立することを職務命令と定めた「10・23通達」を批判し、この通達の目的が管理教育―道徳の教科化など「愛国心」教育であることを弾劾した。また、自身のたたかいにも触れ、卒業式での反「君が代」のたたかいの意義を報告した。「戦争は普通の顔をしてやってくる。今、何かをしなければ危険だ。『10・23通達』以後、思考停止の教員が多くなった。このことが戦争を可能にするのではないか。平和の種をまき続けねばならない」とたたかいの確信を述べた。 また河原井さん、根津さんの最高裁判決の報告では、「君が代」処分が、たたかう教職員の排除であり、けっして許せるものではないことなどが報告された。さらに高校生に向けてチラシ撒きを続けている市民が登壇し、学校―校門前でチラシを撒き続けることの意義と確信を述べていった。 次に、さまざまなたたかいの現場からの報告が行われ、自衛隊と学校現場の接近について、共謀罪成立反対運動の現場から、東京オリンピック反対運動、昨年十一月の吉祥寺での反天皇制デモの報告、さらには相模原事件に関しての報告が行われた。 これらの報告の後に、「改めていま『教室から戦争が始まる』」と題した北村小夜さんの講演が行われた。 北村さん(一九二五年生まれ)は、「今は私が育った時代と同じような状況になっている」と、戦争に向かうかのような現状への危機感を表明した。そして「戦争には『嘘と監視』がつきものだ。真実を教えてくれる人がいなければ子どもは従っていく」「国策・国威発揚にはいつも子どもが狙われる。学校教育はもちろん、あらゆる手段でそれは行われる。少年倶楽部(当時の雑誌)は戦争に向けての特集を組んだ。たくさんの写真を載せ奮い立たせるような文章が添えられていた」と語り、現在の「愛国心」教育と当時の教育の類似性を指摘した。 この講演に続き、大阪から参加した教員が報告を行った。大阪ではこの間、「君が代」不起立で戒告、減給などの不当処分が出されている。また「研修」や「意向確認書」、「再任用拒否」問題も起きている。それらに対する裁判闘争、大衆闘争、情報公開などが報告された。 その後、卒業式ビラ撒きの行動提起がなされた。また反戦運動として反「日の丸・君が代」をたたかうという集会決議や、天皇主義右翼による暴力を許さないという特別決議が提案され、満場の拍手で採択された。 主催団体から本集会のまとめの発言が行なわれ、最後に団結ガンバローで集会を締めていった。 たたかう教職員と連帯し「日の丸・君が代」をたたかおう! 右翼による暴力的敵対を許さず天皇制と対決していこう! 労働者階級人民と共に改憲に向かう安倍政権を打倒しよう! |
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