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■1月22日 大阪 関電包囲全国集会に千名結集 高浜原発運転差し止め、大阪高裁抗告審に勝利しよう 一月二十二日、福井と近畿の六府県の市民団体が呼びかけて「高浜原発うごかすな! 関電包囲全国集会」が開催され、一千名の労働者や市民が結集し、関西電力に対して原発再稼働反対、原発の全廃に向け、怒りの声をあげた。 まず主催者から「原発は現代の科学技術では制御できないだけでなく、人の生命と尊厳をないがしろにするものだ。反原発はもはや社会通念、民意となっている」と挨拶。大阪の関電本店前には青森から鹿児島まで、各地で反原発をたたかう民衆が結集し、二十を超える団体から次々とたたかいの報告が行われた。北海道とインドからは連帯のメッセージが届けられた。最後に「私達は、決意を新たにし、政府、電力会社の心胆を寒からしめるような行動に決起し、原発の全廃を闘いとる」という集会決議を採択し、寒風と氷雨の中での九十分間の集会を終了した。 また、この全国集会に先立って、大阪・中之島公園でデモ出発前集会を開催し、関電本店近くの公園まで六百名がデモを行った。 高浜原発三・四号機は昨年三月、滋賀・大津地裁が運転差し止めの仮処分を決定した。稼働中であった三号機、運転開始直後に事故停止していた四号機は、現在も運転できない状態にある。関電はこの大津地裁決定を不服として大阪高裁に抗告している。抗告審は昨年十二月に結審、早ければ本年二月にも高裁の決定が出されるのではないか、という状況にある。 高浜原発をめぐっては、隣接する音海(おとみ)地区自治会が「四十年超え原発の延長運転に反対」の意見書を採択し、看板やノボリを設置するなどして意思表示を続けている。 また、集会直前の一月二十日には、高浜原発二号機の工事用クレーンが強風で倒れ、建屋の一部を損壊するという事故を起こしている。関西電力には、安全管理の体質も能力もないことが明らかだ。 全国で初めて、運転中の原発を司法の力を使って停止させた大津地裁決定は、安全対策や避難計画の不備を指摘している。音海地区の住民たちは、事故の際には原発の横を通って避難するしかない。原発での事故は住民に被曝を強制することになる。近畿各地の市民団体は、大阪高裁・抗告審でも、地裁決定に続いて運転差し止めの決定を出させるため、高裁前でのビラまきや原発周辺地域でのビラの戸別配布など、地道な活動を継続している。再稼働の策動を粉砕し、原発の全廃まで奮闘しよう。 |
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