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     1月9日 三里塚

   新年デモ・反対同盟旗開き

    
市東さんと共に農地守り抜く決意固める
     

   

 一月九日、三里塚芝山連合空港反対同盟は、二〇一七年第一波の闘争として新年デモをたたかいぬき、団結旗開きをかちとった。市東孝雄さん宅に対する強制収用攻撃が強まるなか、敵の攻撃を粉砕する「二〇一七年闘争宣言」を発し、強制執行阻止決戦本部を立ち上げ、臨戦態勢に突入したことを明らかにした。

 強制執行粉砕掲げデモ

 北風が吹き、小雨が降る空模様のもと、反対同盟を先頭に全国から労働者人民百三十人が「用地内」東峰・天神峰に結集した。
 午前十時すぎ、反対同盟による毎年恒例の東峰神社のしめ縄の掛け替えが行われた。しめ縄を掛け替えるほんの十数分間の間でも、たてつづけに三機の航空機が東峰神社の直上四十メートルを轟音をたてて飛行し、暫定滑走路に着陸した。住民が営農・生活している場で、航空機を飛ばすなどなんと危険きわまりない空港なのか! そして参加者は、市東さん宅前の強制収用実力阻止の大看板前まで移動し、そこでガンバロー三唱をあげ、開拓組合道路まで移動し、デモ前の打ち合わせを開始した。
 十時半すぎ、司会の反対同盟伊藤信晴さんが、強制収用攻撃に対し、市東さん自らが先頭に立ってたたかうことを決意している。その決意を私たちは受け止め、反対同盟とみなさんがともに決戦にむけた決意を打ち固めようとあいさつした。
 つづいて、反対同盟萩原富夫さんが発言に立った。萩原さんは、成田空港会社は、飛行時間の延長、B滑走路の北側二千メートル延長、第三滑走路の計画について、空港周辺の住民に説明会を行い、それで「十分な説明」をしたとして、計画を実行に移そうとしている。しかし、空港周辺の住民にしてみれば、騒音下の中に叩きこまれたり、ここから先の地域は騒音対策外とかってに線引きされたりと人生の設計が崩れる人たちが大勢いる。昨年の十二月に東峰・天神峰地区の住民として、空港会社に対し説明会を東峰・天神峰地区で行わさせ、地域住民のことをなんにも考えてない計画であることを徹底的に追及したことを報告した。そして、市東さんのたたかいは、市東さんだけのたたかいではなく、空港周辺の地域住民の利害に繋がるたたかいであることを明らかにした。さらに、市東さんに対する強制収用攻撃を打ち砕くために、本日から決戦態勢に突入すると宣言した。
 つぎに、反対同盟顧問弁護団の葉山さん、一ノ瀬さんそれぞれから、裁判闘争と現地実力闘争を一体にたたかい、強制収用攻撃を粉砕する決意が明らかにされた。
 動労千葉、市東さんの農地を守る会からの発言がおこなわれ、参加者全員のシュプレヒコールで打ち合わせを締めくくり、デモ行進にうって出た。
 開拓組合道路を出発し、小見川県道から市東さん宅前を通り、南台の市東さんの畑までのコースだ。デモ行進が終盤にさしかかるころには、雨も止んだ。統一委員会と二期阻止全国共闘の部隊は、戦闘的なデモ行進で市東さんの農地を守り抜く「農地死守・実力闘争」の決意を打ち固めた。

 決戦本部立ち上げを宣言

 新年デモをたたかいぬいた反対同盟と全国から結集した労働者人民は、成田市内のレストランに移動し、そこで二〇一七年団結旗開きが開催された。
 午後一時すぎ、婦人行動隊木内敦子さんの司会で旗開きが開始された。
 はじめに伊藤信晴さんが「二〇一七年闘争宣言」を読み上げ参加者全員の拍手で確認された。
 つづいて、婦人行動隊宮本麻子さんが療養中の北原鉱治事務局長の安倍政権打倒を訴えるアピールを代読した。
 主催者あいさつに反対同盟市東孝雄さんが立った。市東さんは、昨年一年間のたたかいを振り返り、すべて勝利的にたたかいきった年だと思いますと、勝利の確信に満ちた表情で語った。そして、二〇一七年はみなさんの力が必要です。強制執行の判決が出た以上は、いつ強制執行にくるかわかりません。みなさん一人一人がこの市東孝雄になって、強制執行攻撃をはね返そう。一人でも多く現地に駆けつけ、ともにたたかおうと訴え、参加者全員が万雷の拍手で応えた。
 そして、萩原富夫さんの音頭で、盛大に乾杯をおこなった。
 反対同盟太郎良さんが、決戦本部立ち上げ宣言に立った。決戦本部長に就任した太郎良さんは、今日から、強制収用阻止の臨戦態勢に入ると、実力阻止のたたかいに突入することを力強く宣言した。
 つづいて、全国各地から結集した諸団体がつぎつぎと連帯発言に立った。
 共産主義青年同盟学生班協議会は、市東さんの農地を守り抜く決戦に起ち上がる決意を明らかにした。なによりも全国から三里塚現地に労働者階級人民が結集してくる構造を作り出していくことを訴えた。そして辺野古新基地建設阻止、高江オスプレイパッド建設阻止に決起する沖縄のたたかいと三里塚のたたかいを結び、戦争へと突き進む安倍政権を打倒していくたたかいを作り出そうと訴えた。
 共産主義者同盟(統一委員会)の同志は、昨年の最高裁判決を徹底弾劾し、市東さんにかけられた強制執行攻撃を「農地死守・実力闘争」で粉砕する決意を明らかにした。そして、三里塚、沖縄、反戦・反基地、反原発、国際連帯、階級的労働運動を最先頭でたたかい、日帝―安倍政権を打倒する二〇一七年のたたかいを切り拓く決意を明らかにした。
 旗開きの最後に、萩原富夫さんがまとめの提起をおこなった。萩原さんは、空港周辺の地域住民に反対同盟のたたかいを訴える中で、たたかいに賛同する声が多数あることに三里塚闘争を広範で重層的なたたかいへと発展させる根拠があることを確信したことを明らかにした。そして、三里塚のたたかいを全国へ訴え広めて、多くの人々を現地に結集させようと呼びかけた。そのたたかいとして、1・30耕作権裁判闘争に結集しようと訴え、参加者全員が拍手で確認した。
 最後に、団結ガンバローで二〇一七年をたたかいぬく決意を打ち固めた。


 

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