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     12月20日 東京

   北部訓練場の欺まん的返還許すな!

    
オスプレイ全面撤去を掲げ首相官邸前行動に350人
     

  
 十二月二十日午後六時三十分より、北部訓練場ごまかしの返還を許すな! 首相官邸前抗議行動が取り組まれ、およそ三百五十名が参加した。呼びかけは、辺野古・高江を守ろう! NGOネットワーク、ゆんたく高江、辺野古への基地建設を許さない実行委員会、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの四団体。
 十二月十三日夜には夜間空中給油訓練中のMV22オスプレイが名護市安部(あぶ)の沿岸部で墜落・大破し、欠陥機オスプレイの危険性が改めて明らかとなったばかりである。まったく許しがたいことに十九日には飛行が全面的に再開されている。さらに当日の二十日午後には、辺野古最高裁不当判決が打ち下ろされた。
 これらの事態を受け、本行動は北部訓練場の欺まん的な「返還」に抗議すると同時に、オスプレイの全面撤去要求と、辺野古最高裁不当判決を弾劾するという性格を併せ持つものとなった。
 はじめに、呼びかけ四団体がそれぞれの立場から、米軍北部訓練場の欺まん的「返還」や、最高裁不当判決、高江オスプレイパッド暴力工事などを弾劾する発言をおこなった。
 つづいて、ゲストの発言に移った。伊波洋一参院議員、オール沖縄会議共同代表の高里鈴与さんが新基地建設を絶対に許さないという主旨の決意表明を行った。
 高里さんは「私達沖縄は、もう差別し排除し沖縄を切り捨てる現実を黙って見過ごしたり、目をつぶって受け入れたりすることはできない。いかなる不当判決であっても決して基地は作らせない。オスプレイ配備を認めない。米軍そのものの撤退を求める方向に知事を押し立ててこれからも頑張っていく」と不退転の決意を語った。
 司会からのカンパ要請の後、最高裁判決に抗議する決議文案、高江オスプレイパッド建設とごまかしの返還式典に抗議する決議文案がそれぞれ提起され、全体の拍手で採択された。
 その後、日本音楽協議会(日音協)と高里さんの先導で辺野古ゲート前で歌いつづけられている「座り込めここへ」「今こそ立ち上がろう」の二曲が全体で合唱された。
 集会の最後に「高江ヘリパッド建設強行を許さないぞ!」「すべての北部訓練場を即時返還せよ!」「辺野古最高裁棄却判決を許さないぞ!」などのシュプレヒコールを首相官邸に向けて叩きつけ、行動は終了した。
 安倍政権は、この最高裁不当判決を受けて、工事再開に踏み込もうとしている。
 辺野古の決戦がいよいよ差し迫ってきた。辺野古現地に全国から決起し、機動隊・海保など、国家権力のむき出しの暴力・不当逮捕をはねのけ、大衆的直接行動で新基地建設を絶対に阻止しよう。

 

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