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     11月27日 京都

   アジア共同行動・京都が岩国基地反対集会

     
田村岩国市議が報告
     

  
 岩国行動2016目前の十一月二十七日、京都市内の東山いきいき市民活動センター集会室でアジア共同行動京都主催の「岩国基地大強化反対!11・27京都集会」が開かれた。この日は、岩国市会議員として、またリムピース共同代表として、一貫して岩国基地問題に取り組んでいる田村順玄さんから岩国基地問題に関する詳しいお話を聞くことができた。
 アジア共同行動京都代表の瀧川順朗さんは、締結されたばかりの日韓軍事情報包括保護協定と韓国・日本へのサードミサイル配備問題に触れ、戦争法成立以降急速に日米韓の軍事一体化が進む中で岩国基地の位置をしっかりと考える場として本日の集会を位置づけようという主催者あいさつを述べた。つづいて関西のテレビ番組で取り上げられた岩国基地特集が紹介された。思いやり予算との関係で岩国での基地強化を取り上げ、住民の反対運動にも言及したなかなか良い内容で、田村順玄さんもたいへんありがたいと言われていた。
 次に田村順玄さんから一時間にわたって報告が行われた。岩国住民投票から十年、愛宕山見守りの集いが七年目となるなか、福田市政のもとで基地強化がスムーズに進められることにあらがう岩国の市民運動は十一月二十日の「もう我慢できない際限のない岩国基地の拡大・強化 今こそF35Bの岩国基地配備に反対しよう!」という集会を七百名の結集で成功させた。またそのような市民運動のなかで岩国希望の祭のチケットを広く販売する活動を行っていることが最初に報告された。焦点となっているF35B配備に関しては、福田市長が米国ユマ基地まで出かけて実機視察をして配備容認を発表したとたん同機がクラスAの全損事故を起こし、市長は留保に転じ面目丸つぶれになった状況であること。愛宕山ではクレーン百本が林立する工事ラッシュとなり、二〇一七年には空母艦載機とF35Bの配備が現実となろうとしているが、他方では住民から騒音被害や危険な米軍についての情報提供も増えているという。オバマが広島訪問の往復に岩国基地を使用して自衛隊と米軍を前に日米軍事同盟強化を訴えたように、日米共同基地である岩国基地は平成の新基地に生まれ変わり五十年は使用できる便利な基地となり、とりわけ沖縄に持って行きにくいものを岩国に持ってくるので、沖縄の負担軽減という美名の陰で岩国問題が孤立しがちな状況である。このような状況の中で、岩国行動のように直接岩国を見て学んだ人々が地域に帰ってこの問題を広めてくれることはありがたいと述べた。
 さらに質疑応答では、岩国基地の位置についての質問に対して、岩国基地は全機能を備えた稀有な基地で、水深十三メートルの岸壁、弾薬庫を備え、沖合移設で四割拡張されて海兵隊、空中給油機、艦載機、海自航空機、全日空民間機が駐留する理想的な基地だということが説明された。また来年の配備完了がさらに新たな基地強化の出発点になるのではないかという質問に対しては、岩国基地の次の展開ということですでに問題になっているF35BのほかにC2グレーハウンド(連絡機)やグローバルホーク(無人機)の配備問題が出てきており、訓練区域については防衛省が日本海と四国沖を発表済みで、米軍空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)では馬毛島を国が買い取り夜間離発着訓練を実施することなどが報告された。他にも岩国基地の騒音問題の状況についての質問や、京丹後で基地の外に住む米兵を把握するための仕組みをどう作るかなどの質問が出された。
 その後、基調提起と岩国行動2016の呼びかけが行われ、米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会、岩国希望の祭実行委員会、16岩国・労働者反戦交流集会実行委員会、ノーベースの会などからアピールが行われて集会は終了した。明日から十二月市議会だという田村順玄さんと、岩国行動2016の成功に向けて、終了後の懇親会も盛り上がった。



 

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