共産主義者同盟（統一委員会）

■11月13日　鹿児島

　　　　川内原発運転再開反対
　　　　　　　　
　　　　　全国から二千人結集し集会・デモ
　　　　

　　
　「川内原発は二度と動かさない！さよなら原発！ 11・13全国集会」がＪＲ鹿児島中央駅前広場で開かれた。地元鹿児島・九州各地・全国から労働者市民二千人が結集し、原発の再稼働―運転再開に反対する集会を開催し、市内繁華街・天文館までのデモ行進を行った。
　九州電力は昨年川内原発一・二号機の再稼働を強行したが、今年十月定期検査に入り停止中の一号機を十二月八日に、続いて二号機も予定通り再稼働させると発表した。七月鹿児島県知事選挙で熊本地震をうけ「稼働中の原発即時停止・全面点検」を掲げ脱原発統一候補として当選した三反園知事の二度にわたる停止要請を九電は拒否し、定期検査中の特別点検を実施している。再稼働―運転再開について知事は「検討委員会」（十二人）を設置して判断すると言明している。11・13集会は原発推進派が多数を占める県議会の中で県政運営を進める三反園知事を応援しつつ、九電に原発を動かすなと要求する取り組みとして行われた。
　集会では最初に主催者あいさつを地元の「ストップ川内原発！　３・11鹿児島実行委員会」と「原発いらない！　九州実行委員会」が行った。続いて集会の基調提案を「鹿児島実行委員会」の向原さんが行った。「脱原発の流れは鹿児島で三反園知事を誕生させ新潟に続いている。福島の原発事故は突然おこったものでない、これまでもんじゅで川内でも数々の事故があった。原発を動かせば事故がおこる。熊本で大地震がおきた。中央構造線は川内沖までつながっている。三反園知事が当選したが、まだ検討委員会ができていない。結論が出ないうちは再稼働するな、動かすな。原発は誰も責任を取らない。原発は動かすな」と力強く訴えた。
　さらに全国各地の運動団体①さよなら原発一千万人アクション②原発なくす全国連絡会③再稼働阻止全国ネットワーク④玄海原発対策住民会議⑤熊本・原発止めたい女たちの会⑥さよなら原発小林連絡会⑦原発さよなら四国ネットワークから、避難計画のずさんさや福島避難者の補償打ち切り、原発輸出、来春に予想される玄海原発の再稼働阻止のたたかいなどについて、報告が行われた。福島県郡山市の女性は川内で原発を動かすなと飛んできた、福島の怒りを行動に代えてどこにでも行くと熱い思いを語った。
　国会議員、県議会議員の紹介の後、最後に地元さつま川内市の鳥原さんが発言した。十月実施されたさつま川内市長選で、市内住民の80％が原発に反対しているにもかかわらず脱原発の候補者擁立が実現できなかったが、粘り強く脱原発へ運動を続けていこうと訴えた。
　集会後のデモ行進は、多くの鹿児島市民からの拍手と注目を集めて終了した。前伊藤鹿児島県知事を八万票の大差で破り三反園知事を誕生させた民意を無視して、九州電力は今冬にも再稼働―運転再開を強行しようとしている。来春玄海原発の再稼働につなげようとしている。しかし反原発のうねりは全国・世界で確実に広がっている。政府―電力業界の再稼働攻撃を許さず、福島住民と共にたたかおう！