共産主義者同盟（統一委員会）

■9月19日 東京

　　　戦争法強行採決から一年

　　　二万三千人が国会包囲、安倍打倒の声を叩き付ける
　　　　

　
　「戦争する国、絶対反対」「憲法改悪絶対反対」。降りしきる雨を突いて、国会周辺にシュプレヒコールが響き渡る。
　九月十九日、「強行採決から一年！　戦争法廃止！　９・19国会正門前行動」が「戦争させない・９条壊すな！総がかり行動実行委員会」の主催で開催された。
　あいにくの雨模様にも関わらず、国会周辺は全国から結集した二万三千人の労働者人民で埋め尽くされた。
　一年前、国会周辺には連日万余の労働者人民が駆けつけ、「戦争法案廃案」の声を上げ続けた。その労働者人民の声を踏みにじり日帝―安倍政権は戦争法を強行採決した。
　安倍は、この戦争法で「平和」がもたらされるといっていたが、それがまったくのデタラメであることがますます明らかになっている。日米軍事同盟の強化は、アジア諸国・地域人民にとっては脅威にほかならない。東アジアにおいては、日帝をはじめ各国で、軍事力強化の道へと突き進んでいるのが現状だ。
　安倍政権は、「戦争のできる国」へとひたすら突き進んでいる。自衛隊の南スーダンＰＫＯ派兵を継続し、「駆けつけ警護」を可能にしようとしている。南スーダンは内戦状態だ。そのもとで、「駆けつけ警護」を可能にするということは、自衛隊員が南スーダン人民に銃口を向けることになり、「殺し、殺される」戦闘をおこなうということだ。さらに安倍は、戦争法の次に、憲法改悪へと突き進もうとしている。
　午後三時半、この安倍の暴挙を許してはならないと、国会前での集会が開始された。
　集会では、国会議員の発言につづいて、主催三団体の戦争をさせない１０００人委員会、解釈で憲法を壊すな実行委員会、戦争する国づくりストップ！憲法を守り・いかす共同センターからそれぞれ、安倍政権の戦争法を徹底批判する発言がなされた。
　つぎに連帯あいさつでは、安全保障関連法に反対する学者の会、立憲デモクラシーの会、旧シールズ、安保関連法に反対するママの会＠東京、日弁連、元自衛官、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック、安保法制違憲訴訟の会から、それぞれが取り組むたたかいの報告と、戦争法を廃棄し、安倍政権を倒そうという決意が明らかにされた。
　集会の最後に、行動提起を１０００人委員会がおこない、国会を包囲する二万三千人のシュプレヒコールで集会は締めくくられた。