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     9月11日 東京

    政府は沖縄への弾圧をやめろ

  
  辺野古実新宿デモに350
     

 

 九月十一日午後、辺野古への新基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)呼びかけの、新宿駅一周デモが取り組まれ、およそ三百五十人が参加した。
 午後二時より、新宿駅東口アルタ前広場において、デモに先立ち集会が開かれた。
 はじめに、高江現地でのヘリパッド建設阻止行動と辺野古新基地建設阻止行動に直近で参加した仲間二名からの現地状況を中心とした報告が行われた。高江現地では、民間や自衛隊のヘリコプターを使って、重機などを空中から搬入するという政府のやり方は、身体を張った阻止行動に政府が追いつめられた結果だと受け止められていることが語られた。そして「訴えたいことは、工事を阻止するための人がまだまだ足りていない。皆さんぜひ高江に行ってください」と呼びかけた。
 日本音楽協議会(日音協)からは、さまざまな集会の場に駈け付け、歌で現場を盛り上げていた当山研二さんが亡くなったことが報告された。そして「安倍政権とたたかうという当山さんの遺志を引き継いで歌って行きたい」と語り、「ふるさと」の辺野古バージョン替え歌と「座り込めここへ」を、日音協の演奏・先導により全体で合唱していった。
 次に国際自然保護連合(IUCN)で八月三十一日に圧倒的多数の賛成によって決議された辺野古埋め立て用土砂搬出に関する勧告について、自然環境保護の観点から辺野古新基地建設阻止運動に関わっている方より、勧告の意義について報告が行なわれた。
 さらに、沖縄平和運動センター事務局長の大城悟さんが沖縄から駈け付け、発言を行った。大城さんは「私たち沖縄県民は七十一年間、米軍基地があるがゆえの過酷な生活を強いられてきた。もう我慢も限界に達した。今行動を起こして大きな権力に立ち向かわなければ沖縄の未来は無い。十六日の裁判の結果がどうあろうと私たちの思いは変わらない。あらゆる権力に屈せずがんばっていく」と語り、参加者はひときわ大きな拍手で応えた。
 集会の最後に、司会者から今後の行動への提起、デモコース説明が行われた後、「基地をつくるな 辺野古につくるな」「基地をつくるな 高江につくるな」などのコールを全体で唱和しながら新宿駅を一周するデモに出発した。
 秋雨前線の停滞により、連日雨が降り続く東京であったが、この日は久しぶりに晴れ間ものぞき、新宿の繁華街は多くの人々で大混雑していた。この中を進むデモ隊は、大きな注目を集めていた。
 主催者からの再三の警告にも関わらず、警視庁公安刑事は、参加者への違法な撮影を行っていた。これらの違法行為に抗議しつつ、参加者は最後まで元気にデモをやり抜いた。


 

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