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     8月13日 東京

   平和の灯を-反靖国の行動

   
右翼ファシストの敵対はねのけ集会・キャンドルデモ
     

 

 八月十三日午後一時三十分より、韓国YMCA・スペースYにおいて、「平和の灯を! ヤスクニの闇へ キャンドル行動」が開催された。この行動は同実行委の主催で毎年取り組まれており、本年で十一回目となる。
 会場周辺には集会開始前より機動隊や公安警察が多数配備されており、集会参加者を監視している。また、周囲の道路では右翼の街宣車が、軍歌や排外主義的言辞を終始大音量で撒き散らしている。
 キャンドル行動に先だち、屋内集会がもたれた。はじめに実行委共同代表の今村嗣夫さんから主催者あいさつが行われた後、パネリストに高橋哲哉さん(東京大学)、キム・ミンチョルさん(民族問題研究所責任研究員)、新垣毅さん(琉球新報東京支局報道部長)を迎えて「戦争法の時代と東アジア―『戦死者』とヤスクニ」と題するシンポジウムが開かれた。
 その後も日本、韓国の遺族からの証言や、日本軍「慰安婦」問題解決全国行動、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック、戦争をさせない1000人委員会、日本国際ボランティアセンターからの特別アピールが行なわれた。
 さらに韓国から駆け付けた男性デュオが昨年にひきつづきコンサートを行った。実行委共同代表ソ・スンさんからの閉会あいさつののち、午後七時より靖国神社に向けたキャンドルデモに出発した。
 デモコースの沿道で待ち構えていた街宣右翼などが、白山通りから靖国通りを通るデモ隊に対して、終始大音量で差別的言辞や「死ね! 殺せ!」などの悪罵を投げつけてくる。反対側車線から街宣車でデモ隊へ突入を試みたり、沿道から飛び出してデモ隊に殴りかかろうとする。デモコースを先まわりして、同じ街宣右翼どもが何度も突入を試みてきた。また在特会系の連中はデモ隊に並進しながら「日の丸」や「旭日旗」をかかげて差別的言辞を吐き続けてきた。こうした右翼ファシストどもの差別排外主義的敵対を断固としてはねのけて、およそ五百名のデモ隊は「ヤスクニNO! 合祀反対!」「辺野古新基地建設反対! 高江を守れ!」などのシュプレヒコールをあげて最後までデモをやり抜いた。
 参院選後の内閣改造で、防衛相に稲田朋美が就任した。稲田は昨年まで八月十五日の靖国参拝を繰り返しており、「靖国神社というのは不戦の誓いをするところではなくて、『祖国に何かあれば後に続きます』という誓いをするところでないといけないんです」「国のために命を捧げた人々が感謝も敬意も払われず、まるで犬死にのように扱われ、または忘れ去られるようでは、一体誰が国のために血を流して戦うのかという問題なのである」などと発言する確信的な極右国家主義者だ。
 安倍政権は、本年十一月にも南スーダンにPKO派兵されている自衛隊に「駆け付け警護」任務を付与しようとしている。自衛隊員が他国の人民と「殺し、殺される」当事者となることがいよいよ現実のものとなろうとしている。
 安倍政権は自衛隊の戦死者を「国のために命を捧げた者」=英霊として祀り上げようとしている。この英霊化の精神的支柱こそが戦前と同じく天皇制と靖国神社なのである。このような戦争法施行後の画歴史的情勢の中で、「ヤスクニの闇」を問い続ける抵抗のたたかいはいよいよ重要性を増してきているといえる。

                           (AWC首都圏会員)



 

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