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     7月3日 東京

   三里塚50周年 東京集会
     
     三里塚・沖縄・福島むすぶ発言


 

 七月三日、東京都墨田区のすみだ産業会館ホールにおいて、「三里塚闘争50周年! これからも闘うぞ/農地を守り、沖縄・福島とむすぶ 7・3東京集会」が三里塚芝山連合空港反対同盟の主催で開催された。会場には、全国から六百三十名の労働者・学生・市民が結集した。
 二〇一五年六月、東京高裁は、市東孝雄さんに対し、「農地明け渡しを命じる」判決を強行した。たたかいの場は最高裁に移り、反対同盟を先頭に「最高裁緊急五万人署名」が展開されている。この集会は、強制収用攻撃が強まる市東さんの農地を守り抜き、三里塚・福島・沖縄をむすんで、広範な人民にたたかいへの結集を呼びかける集会として開催された。
 集会に先立ち、午前十時より、映画「日本解放戦線 三里塚の夏」と「三里塚闘争不屈の五十年」と題したDVDのダイジェスト版が上映された。また、会場の隣りでは、福島菊次郎写真展が同時に開催され、三里塚の歴史と現在を写し出す写真が展示されていた。
 午後一時すぎ、司会の萩原富夫さんの「いよいよ五十周年集会開始です」というあいさつで集会が開始された。
 つづいて、主催者あいさつだ。療養中で参加できない北原鉱治事務局長のメッセージを市東孝雄さんが代読した。「安倍政権に危機感をもっている。子や孫の世代に惨禍を繰り返させてはならない。市東さんの農地を死守しよう」という力強いメッセージだ。
 つぎに趙博さんのミニライブがおこなわれた。韓国民主化闘争の頃の曲を日本語に訳した曲や、「核々死か慈か」と題した歌を披露し、会場を盛り上げていった。
 ゲスト・スピーカーの発言では、新崎盛吾さん(新聞労連)、天笠啓祐さん(市民バイオテクノロジー情報室代表)がそれぞれ三里塚五十年のたたかいの歴史に寄せる発言をおこなった。新崎さんは、共同通信の記者として九〇年代に三里塚闘争を取材していたことを紹介しながら、「三里塚五十年に敬意を表します」と発言。天笠さんは七〇年代・八〇年代に雑誌『技術と人間』で成田空港批判をおこなっていたことを明らかにした。そして、原発や、バイオテクノロジー、グローバリズムやTPPなど「経済成長・発展」のもとに農業破壊・公害・環境破壊・生活破壊を推進する日本政府ののど元にくさびを突きつけるたたかいとして三里塚のたたかいがあると述べた。。
 つづいて、市東孝雄さんが発言に立った。市東さんは、「私は農業が好きです。空港を作るから出て行けと言われている。こういう攻撃がかけれらているが、それは絶対に許されない。農地は命、耕すものに権利あり、そのことをあらためて問いたいと思います。天神峰で一日も長く農業を続け、反対運動を続け、安倍政権をひっくり返すようなたたかいを三里塚現地から作り上げいきたいと思います」と不退転の決意を明らかにした。
 顧問弁護団の発言では葉山岳夫弁護士が発言に立った。葉山さんは、「農地法裁判は、市東さんの本人調べすら拒否した高裁判決後、いま最高裁段階に入っています。五万人署名と提出行動は重要です。安倍政権の戦争政策・改憲策動・労働法制改悪と一体の農地収奪・反対同盟つぶしを絶対に粉砕しましょう」と訴えた。
 つづいて、市東さんの農地取り上げに反対する会の小川正治さん、国鉄千葉動力車労働組合の田中康宏さん、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部の西山直洋さん、全国農民会議の小川浩さん、鈴木さんそれぞれから連帯発言がおこなわれた。
 カンパ・アピールを婦人行動隊の宮本麻子さんがおこない、司会を婦人行動隊の木内敦子さんに交代した。
 「沖縄・辺野古の海から」と題して、市東さんの農地を守る沖縄の会の安次富浩さんと、金治明さんが発言。安次富さんは、「沖縄県議選では辺野古新基地建設阻止を掲げる知事与党が圧勝した」ことを報告。さらに、元米海兵隊員の軍属による女性殺害事件、相次ぐ米軍犯罪を徹底糾弾し、「オール沖縄のたたかいを推進していく。戦争政策を進める安倍政権を打倒しよう。三里塚、福島と連帯して勝利するまでがんばろう」と訴えた。
 金さんは、萩原さん市東さんが沖縄に来て交流会を開催したことなどを紹介し、「辺野古のたたかいは三里塚と結びついている。沖縄だけでは勝てません。全国の仲間、三里塚の仲間、これからも共にたたかっていきましょう」と訴えた。
 辺野古に行こうという運動をしている若者の発言では、東京で辺野古の問題を街頭で訴えていることや、自らが三里塚の援農に参加し、三里塚の鉄板フェンスと沖縄の基地のフェンスが重なって感じたことなどを述べて、たたかいを続けていく決意を明らかにした。
 つづいて「福島・反原発運動から」と題して発言がおこなわれた。コラボ玉造は、福島の仮設住宅と三里塚を結んで、産直野菜を運んだりしていることを報告。
 福島共同診療所の杉井吉彦さんは、国・県・医師会による「安全」キャンペーンのもとに、現在帰還政策がおこなわれてるが、まったく安全でも安心でも無い。無理矢理高濃度汚染地域に帰らせて被曝させることが行われようとしていることを暴露・弾劾した。
 集会の最後に、「五十周年アピール」を萩原富夫さんが読み上げ、つづいて①7・11(月)市東さんの耕作権裁判・千葉地裁デモをたたかう②9・7(水)最高裁デモ&第三回署名提出行動に決起する③10・9全国総決起集会の三つの行動方針が提起され、参加者全員の万雷の拍手で確認された。そしてガンバロー三唱で、集会は締めくくられた。



 

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