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     6月10日 大阪

   2016岩国行動スタート集会開く
     
   一年通した岩国住民への支援と現地闘争への積極的参加確認


 

 六月十日、大阪で「2016岩国行動スタート集会」が今年も行われた。多忙な平日の夜だったが、愛宕山を守る会の世話人代表である岡村寛さんを招いて、大阪をはじめ全国からの参加で集会は進められた。
 まず冒頭に、二〇一六岩国・労働者反戦交流集会実行委員会事務局からの結成報告が行われた。来る十二月十~十一日に行われる二〇一六岩国行動に向けて今年も実行委員会が立ち上がった。二〇一七年に岩国での米軍再編が完成すれば、岩国米軍基地は戦闘機百二十機以上を配備する極東最大の米軍基地となる。今年は十二月十一日に労働者反戦交流集会を開催することとし、一年を通じた岩国住民への支援と現地闘争への積極的参加などの方針を確認した。
 つづいて二〇一六年の情勢報告が同実行委員会代表である垣沼陽輔さんから行われた。戦争法のもとで民間人の戦争徴用を推し進め、日米安保を強化することで東アジアの覇権を握ろうとする安倍政権の目論見を暴露し、北の核脅威を煽って集団的自衛権の行使へと踏み出し、さらに緊急事態法に始まり憲法を改悪しようとする一方、解雇の金銭解決や残業代ゼロ法案など労働者に対する攻撃を強める安倍政権のこうした攻撃を一体のものとしてとらえ、たたかうことが呼びかけられた。
 強化される岩国基地の生々しいニュース映像を見た後は、集会のメイン報告、岩国の愛宕山を守る会・世話人代表である岡村寛さんの岩国現地状況報告である。岡村さんは十年に及ぶAWCと労働者反戦交流集会実行委の岩国現地集会に謝辞を述べた後、岩国の実情を報告した。基地関連工事でクレーンが五十本以上立ち並び、岩国はいま米軍再編交付金による「バブル」の状態にある。新基地建設を拒否する名護市には交付されないのに、岩国には艦載機移駐に伴い二〇一七年までに一千十九億円が注ぎ込まれる。思いやり予算という名の血税で愛宕山西地区に建設される米軍将校用住宅は、土地込みで一戸一億五千万円。労働者はアベノミクスの恩恵どころか給料も上がらない中で、米軍に対しては巨額の思いやり予算が支出されていると訴えた。愛宕山開発では五十ヘクタール以上は着工前に環境影響評価が必要であるのに、国が購入した七十五ヘクタールを恣意的に二つに分けることで環境影響調査を回避するなど、地元住民の生活を無視して米軍のための工事が進められているということだ。また今回の伊勢志摩サミット終了後に広島を訪問するにあたりオバマ大統領は往復とも岩国米軍基地を利用した。岩国は米軍にとって思い通りになる基地として拡張されている。他の基地では二十二時までとなっている夜間飛行も岩国では二十三時まで。さらに沖縄で片付かない問題は岩国に持って来れば何とかなると米軍は思っている。基地被害に対して無感覚にされ、このままでは岩国は立ち上がれない街になる。二〇一七年完成といわれる米軍再編だが、米軍住宅建設は遅れ込む見通しで、これが完成しない限り艦載機部隊の移駐は完了できないと、来年に向けていっそうの支援を訴えて岡村さんは報告を終えた。
 引き続く連帯アピールでは、STOP辺野古新基地建設! 大阪アクションから、今も終わらない米軍犯罪に対する沖縄民衆の怒りの「全基地撤去」の闘いの報告、また六月五日に京丹後現地集会とデモを成功させた米軍Xバンドレーダー反対・京都連絡会からは活動報告と六月末にハワイで行われる日米韓ミサイル合同訓練への抗議行動の呼びかけも行われた。つづいてアジア共同行動(AWC)日本連からは連続する不当弾圧への抗議と反撃が呼びかけられ、「岩国☆希望の祭」実行委員会からは昨年の成功を引きつぎ今年も岩国希望の祭を若い世代の力で成功させていくことが呼びかけられて、集会は終了した。


 

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