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     5月26日 三重

  G7伊勢志摩サミットに反対する国際交流集会
     
   アイヌ、韓国、フィリピンの仲間が参加し報告・決意表明


 

 街頭の注目を集めた津市内でのデモ行進の後、午後六時三十分から再びサンワーク津を会場にして、G7伊勢志摩サミットに反対する「国際交流集会」が開催された。
 この交流集会はAWC日本連の仲間の司会で進められ、アイヌ民族の方のトンコリの演奏の後、今回の現地闘争に参加している韓国とフィリピンの仲間からの発言を受けた。
 韓国・民主労総の全国解雇者復職闘争特別委員会(全解闘)の仲間は、自らも非正規職労働者として三年にわたる復職闘争をたたかっている。李明博政権から朴槿恵政権にかけて、韓国では所得格差は十倍以上になり、富裕層は豊かになる一方、非正規職で働く労働者の数が拡大した。長時間労働しないと生活ができない低賃金が強制されるなか、疲れ果て自らの命を絶つ労働者も増えている。
 全解闘の仲間はこうした韓国労働者を取り巻く現実を紹介しつつ、さらなる労働法制の改悪を狙い、軍事費の大幅な増額を進めている朴槿恵政権と対決していく決意を表明した。
 ミグランテ日本支部の仲間は、日本におけるフィリピン人移住労働者を取り巻く状況について報告した。
 フィリピンは八人に一人が自らとその家族を養うために海外で働く海外出稼ぎ大国である。日本におけるフィリピン人移住労働者は多くの場合、非正規職として、低賃金で劣悪な労働条件の下で働くことを強いられている。また、貧困国からやってきたということだけで差別にさらされながら生きている。非登録移民は常に突然の強制送還の不安を抱えながら働き暮らしている。女性移民は性的搾取やドメスティック・バイオレンスの犠牲者となりやすい。
 ミグランテの仲間は、このようなフィリピン人移住労働者をとりまく困難な状況を報告しつつ、「フィリピン人移民労働者は日本社会の一員であり、他のすべての人々と同様にその人格と権利が尊重されなければならない」と訴えた。そして、「フィリピン人移住労働者と日本の労働者の利害は同じであり、ミグランテは一方で母国における民衆運動と深く結びつきつつ、真の民主主義、自由、正義、平和を求める日本の民衆と連帯してたたかってゆく」と語った。
 集会ではさらに、天皇制を考える会・静岡の仲間が、天皇制強化の狙いと結びついた今回の伊勢志摩サミット開催を批判した。
 翌日の伊勢志摩現地での国際共同闘争の成功を共に誓いつつ、この日の交流集会は終了した。


 

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