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■5月26-27日 三重 伊勢志摩サミット反対現地闘争 戒厳態勢突破しサミット会場に迫る 五月二十六、二十七日の二日間にわたって、三重県志摩市賢島で伊勢志摩G7サミット(第四十二回先進国首脳会議)が開催された。われわれは、サミット会合が、帝国主義の世界支配の維持と利害調整を図るための談合の場であると捉え、「『対テロ戦争』と天皇制賛美のG7伊勢志摩サミット粉砕実行委員会」をはじめ大阪や名古屋、京都から結集した仲間、アイヌ民族、全国から結集したアジア共同行動日本連の仲間、韓国の闘う仲間、滞日フィリピン人民組織・BAYAN等と共に現地闘争をたたかった。 ●26日 サミット反対掲げ集会 二十六日は、百名の仲間が結集し、サミット開催県三重の県庁所在地・津市で集会とデモをたたかった。会場であるサンワーク津の前には、私服警官が張り付き監視していた。 集会の冒頭、現地闘争の準備を担ってきた「『対テロ戦争』と天皇制賛美のG7伊勢志摩サミット粉砕実行委員会」の仲間から、帝国主義の世界支配におけるG7サミットの役割が暴露され、サミットを政権支持の浮揚に利用するとともに、天皇制強化のために伊勢神宮のある三重で開催を決定した安倍政権の狙いを批判し、これと対決する現地闘争を共にたたかいぬこう、と呼びかける基調発言が行なわれた。 これに続いて、地元三重から二名の女性が発言にたった。温暖な気候と豊かな自然の中でおとなしい県民性や伊勢神宮への愛着もある地元から、サミットに対し反対や異議の声を上げていくことの困難性があるなかで、それでもサミットの過剰警備に日常生活を侵害されたり、サミット賛美の押し付けに不満を持つ県民の思い、などを語っていただいた。 休憩を挟んで、海外から結集した仲間の発言を受けた。韓国からは、不当解雇と闘う二名の女性労働者が結集し、サミット反対闘争への連帯と自らの解雇撤回闘争の報告を行なった。滞日フィリピン人民からは、帝国主義の支配の下で苦しむ祖国フィリピンの現状が報告され、搾取と貧困が世界中に拡大するなかで帝国主義とたたかう諸人民の団結が訴えられた。 海外ゲストの発言に続いて、アイヌ民族の川村シンリツ・エオリパック・アイヌさんが発言し、言葉・文化・生活を奪われてきたアイヌの苦難を語り、アメリカに擦り寄り戦争に進む安倍政権を批判した。 発言枠の最後は、各地から結集した仲間から。まず始めに伊勢志摩現地闘争に参加する予定であったが、直前の五月二十四日早朝に建造物侵入容疑で不当逮捕された「G7つくばサミットを問う会」の仲間からメッセージが読み上げられた。続いて九月にサミット関連会合・保健相会合の開催地である神戸の仲間から闘争の呼びかけ、五月二十一日に開催された大阪での反サミットシンポジウムの報告、同じく五月二十二日の東京と名古屋での反サミットの取り組みの報告が行なわれた。 集会後、デモに出発だ。サンワーク津から津駅に向かい折り返して会場に戻ってくるデモで、警視庁機動隊の併進規制を撥ねかえして、津市民にサミット反対運動の存在をアピールした。 ●27日 サミット会場に向けデモ 二十七日は、サミットの会場である賢島がある志摩市でのたたかいであった。七十名が結集した。志摩市木場公園に結集し、十時から集会が始まった。冒頭、「『対テロ戦争』と天皇制賛美のG7伊勢志摩サミット粉砕実行委員会」の呼びかけ三団体が発言し、以下海外ゲスト、北海道の改憲阻止市民行動、アイヌ民族、など各地から結集した多くの仲間から発言が続いた。 集会を貫徹し、いよいよサミット会場に向かってのデモに出発だ。前日のデモ規制を行ったのは警視庁だったが、二十七日は大阪府警の機動隊であった。京都の仲間を、詐欺罪でっち上げ逮捕し、反サミット闘争破壊の尖兵となっている大阪府警に「仲間を帰せ」と弾劾の声があがった。 デモは、木場公園から約五キロを進み賢島に接近するコースで、デモ隊を倍する機動隊・私服警官がデモ隊を取り囲んだ。好天に恵まれ、暑い中でのデモであったが、大阪府警機動隊の不当な介入を跳ね返し、一時間半のデモを貫徹した。 デモの終点近鉄志摩磯部駅では、内閣府の役人を呼び出して、サミット開催に抗議した。そして、戦争と貧困を拡大する帝国主義の支配体制を弾劾し、天皇制強化のサミット粉砕に立ち上がった労働者人民の怒りの抗議要請文を手交して、二日間にわたって伊勢志摩サミット粉砕現地闘争を締めくくった。 |
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