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     3月11日 東京

     東電は事故の責任を取れ!

          東電本店抗議に510人


 

 福島第一原発事故から丸五年が経過した三月十一日午後六時三十分より、新橋駅前にある東京電力本店前において、経産省前テントひろば・たんぽぽ舎呼びかけの合同追悼・抗議行動が取り組まれ、五百十名が参加した。
 東電本店前では前日の十日にも、三百名の結集で合同抗議行動が取り組まれている。
 十一日当日の行動は、午後五時からの経産省前抗議行動に引き続いて開催された。夕方まで冷たい雨が降り続き、その後も寒風が吹きつける厳しい寒さの中、多くの人々がこの合同抗議行動に参加した。東電本社前の歩道は参加者によって埋め尽くされ、あふれた抗議行動参加者は車道をはさんだ反対側歩道に集結した。
 司会の呼びかけで「東電は責任を取れ!」「柏崎刈羽の再稼動を許すな!」「汚染水止めろ!」などのシュプレヒコールが次々と東電本本店に向かって叩きつけられ、通算三十回目となる東電前抗議行動は開始された。
 はじめに和太鼓の演奏が行われた後、呼びかけ団体代表のテントひろば渕上さんが「東京電力の責任が問われているにもかかわらず、五年たった現在でも何ら実行されていない。こんなことを許してはならない。皆さんがんばりましょう」とあいさつした。
 次に、ルポライターの鎌田慧さんは「東京電力は自分たちがどれだけ大きな罪を犯したのか、それを釈明する必要があります。脱原発は時間の問題です。絶対に私たちは勝利します。がんばっていきましょう」と述べた。
 つづいて福島県双葉町の前町長・井戸川克隆さんは、東電本店に向かって「私たちの人生には原発事故で避難生活するなどという計画などありませんでした。あなた方はいつまでこんなむごい生活をさせておくのですが。私たちの土地に放射能のゴミはいりません。このビルの中に持っていきなさい」と福島住民としての怒りをぶつけた。
 さらに作家の落合恵子さんは「3・11から丸五年のこの日に約束しましょう。もう一度怒りをかき集め、もう一度希望をかき集め、もう一度人としての勇気をかき集め、声を上げ続けましょう。私は現政権が許せない。ここで変わらなければこの国は終わってしまう。子供たちのために、今を生きている大人の責任として声を上げ続けましょう」と発言した。
 横須賀「よろずピースバンド」の演奏や、カンパアピール、そして東電本店への申し入れ書が読み上げられ、警備員に手渡された。東電本店は様々な団体の申し入れに対して、一度たりとも広報や渉外などの担当社員を出したことはない。この態度からも、いかに東電が人民無視の無責任企業かが分かるというものだ。
 その後、たんぽぽ舎の山崎さんが、いまだ全く収束していない福島第一原発の現状について報告した。さらに、反原発自治体議員・市民連盟の結柴さんは「四月一日からの家庭用電気自由化で、原発由来の電気供給を拒否する運動を全国の住民と結びついて作り上げたい」とアピールした。
 次に福島原発告訴団副団長の佐藤さんは、事故当時の東電社長・副社長三名の強制起訴をかちとったことについて、「これからが本番。裁判は十年かかる。十年戦争をみんなの力で勝ち抜いていきましょう」と熱く語った。
 つづいて、日本音楽協議会(日音協)の歌と演奏が披露された。日音協は最後に辺野古現地で歌われている「座り込め」を選曲して演奏した。アコースティックギターに合わせ、参加者全員が心を一つにして熱唱した。
 さらに、火炎瓶テツさんの、安倍政権や東電に対する激烈な怒りのアジテーションとコールにつづいて、原発さよなら千葉の山口さん、核と被ばくをなくす世界フォーラム2016、再稼動阻止全国ネットワーク、脱被曝実現ネットなどが次々に発言した。
 その後、薩摩川内で反原発運動を続ける方が作った替え歌「ドンパン節」を全員で合唱し、最後に「東電は責任を取れ!」「再稼動反対!」などのシュプレヒコールの唱和でおよそ二時間の抗議行動は締めくくられた。



 

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