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■7・28 東京 小池知事は虐殺の事実を認め追悼文を出せ! 都庁前で怒りの行動・集会 七月二八日、「小池知事は虐殺の事実を認め追悼文を出せ! 東京都人権部は検閲=上映禁止を撤回し謝罪しろ! 怒りの声を都庁へ」行動が行われ、その交流報告集会が新宿区立戸塚地域センターで開催された。われわれはアジア共同行動(AWC)の仲間とともにこの報告集会に参加した。集会は差別・排外主義に反対する連絡会の司会で進められた。 冒頭、米軍・自衛隊の東京都総合防災訓練に反対する実行委員会が発言に立った。今年の東京都総合防災訓練は九月一日から東村山で行われる。今年の特徴は、関東大震災から一〇〇年ということで、震災の経験を踏まえた訓練として位置づけられていることである。総合防災訓練に反対する実行委員会は自衛隊が参加するこの訓練自体に反対するとともに、関東大震災の企画展示において「朝鮮人虐殺の歴史を省くようであれば断固として抗議する」と決意を述べていった。 つづいて渋谷区の「もしもフェス」の報告がなされた。渋谷区は東京都総合防災訓練を引き継いだ形で、区として独自の防災訓練を九月に行うと発表している。主催はこくみん共済、渋谷未来デザイン、渋谷区観光協会であるが共催として渋谷区が関与している。民間主導でありながら自衛隊が炊き出しなどで参加する。すなわち、自衛隊と自治体が一体となって行う訓練である実態が明らかにされていった。 つづいてノンフィクションライターの加藤直樹さんからの講演を受けていった。加藤さんは石原都政時代の「三国人」発言から差別排外主義と防災の関連に興味をもち、ヘイトデモの告発などを行ってきた。そして関東大震災から一〇〇年という現在において、「災害時には差別流言が必ず現れる。差別流言の歴史をちゃんと伝えること、出させないようにすることが防災です」と指摘した。また「私たちは『虐殺』という言葉の歴史的重みをとらえ、その言葉を消し去るような動きは許してはならないと考えます」と、小池都知事と知事に忖度するかのような都政全般の朝鮮人虐殺否定の動きを弾劾していった。 昨年の八月、都人権プラザの主催事業で行われた企画において、関東大震災時の朝鮮人虐殺に触れた映像作品が展示を拒否された。この問題の報告と抗議行動への呼びかけが、現代美術に携わる方から行われた。 続いて六月に自衛隊練間駐屯地に反対するデモにおいて、右翼の妨害で負傷した当事者が当日の状況を報告。さらに、東京MXテレビで沖縄の反基地運動支援を差別的に論じる問題を追求してきた団体からの報告があった。次に九月二日荒川河川敷での関東大震災韓国・朝鮮人犠牲者追悼式の呼びかけがなされた。最後に在日・滞日留学生の団体から歴史歪曲や朝鮮人差別を突破するための行動が呼びかけられた。この行動は日本人学生と共同した闘いとして企画されている。 差別排外主義を許すな! 米軍・自衛隊が参加する総合防災訓練に反対しよう! |
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