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■7・3 三里塚 第五回天神峰樫の木まつり デモ、ロック演奏、リレートーク 市東さんの農地守り抜く決意固める 七月三日、「市東さんの農地を守ろう 第3滑走路建設阻止! 第五回天神峰樫の木まつり」が、三里塚芝山連合空港反対同盟の主催で開催された。 一二時三〇分、南台の市東さんの畑に結集。猛暑日が連日続いていたが、この日は曇り空で、いくぶんか暑さも和らいだ感じだ。 「市東さんの農地を空港会社が強制執行しようとしている。なんとしても私たちはこの土地を守りぬこう!」と反対同盟事務局員の太郎良さんが呼びかけた。参加者全員でシュプレヒコールをあげ、デモ行進に出発した。反対同盟を先頭に、意気高く市東さん宅近くの開拓組合道路までのデモ行進を貫徹した。 市東さん宅の中庭に到着すると、冷えたキュウリと豚汁が振る舞われた。乾いた身体に染みわたるおいしさだ。 婦人行動隊の宮本麻子さんの司会で、樫の木まつりの開会が宣言された。主催者あいさつに反対同盟事務局員の伊藤信晴さんが立った。伊藤さんは、「地球環境の破壊と気候変動をもたらす、すべての空港拡張計画の白紙撤回を求めます」という署名を新たに開始したことを明らかにし、協力を訴えた。 さらに、ロシアによるウクライナ戦争の情勢の中で、岸田政権は、軍事力強化に突き進んでいる。その一端として、首都圏空港機能強化策として成田空港B滑走路北延伸、C滑走路建設がある。そして、中部空港、福岡空港の滑走路増設と、琉球弧へのミサイル基地建設があることを明らかにし、かつて中曽根康弘が日本列島を不沈空母にすると発言したことを、岸田がやろうとしていると断じた。 そして、空港機能強化阻止の闘いとして、九月二日の新やぐら裁判控訴審判決闘争と、九月四日のB滑走路北延伸阻止現地闘争に結集しようと呼びかけた。 連帯あいさつでは、動労千葉、関西実行委、関西生コンから発言が行われた。 さらに、市東さんの農地取り上げに反対する会、市東さんの農地を守る会、それぞれからあいさつが行われた。 つぎに、川口真由美さんと、稲野真人さんによる反戦歌が披露された。さらに、萩原富夫さんによる「農地は命」「No Farm No Life」のロック演奏も披露され、会場は大いに盛り上がった。 途中、スイカが振る舞われ、樹齢百年を超すと言われる樫の木の木陰の下で、参加者はスイカをほおばっていた。 カンパアピールを宮本麻子さんが行い、後半の司会を太郎良さんに交代した。 後半は、結集した諸団体、個人からリレーアピールが行われた。 アピールに立った二期阻止全国共闘の仲間は、先ほどの演奏の歌詞にあったように、まさに農地は命だと思いますと発言。そして、三里塚の闘いは、日帝―岸田政権を許さない闘いに繋がっていきます。ロシアのウクライナ侵略戦争に乗じて、岸田は、「平和のための岸田ビジョン」なるものを表明した。その岸田ビジョンは、インド太平洋戦略と、日本の防衛力の抜本的な強化、経済安保だ。岸田はドイツのG7サミット出席からNATOの首脳会議に出席し軍事拡大を鮮明にした軍事外交を繰り広げている。日米軍事同盟の強化、日米韓による軍事演習、対中国包囲の戦争準備、台湾有事を煽りながら、参議院選挙後には改憲攻撃を強めようとしている。 岸田政権の排外主義の煽動を打ち破って、反帝プロレタリア国際主義を貫いて、反戦闘争に立ち上がることが今こそ問われている。反戦の砦―三里塚を断固守り抜き、岸田政権打倒に共に立ち上がっていこうと、力強く訴えた。 抽選会が行なわれ、それにつづいて、決戦本部の訴えが行われた。昨年の請求異議裁判最高裁上告棄却から一年、市東さんの農地を守り抜く態勢を維持し、市東さんの農地を守って闘ってきたことを明らかにした。そして、より多くの人々が天神峰の市東さんの農地に集まり、強制執行実力阻止の闘いに決起しようと訴えた。 「まつり」の最後に、市東孝雄さんが発言に立った。市東さんは、「みなさんの団結の力によって、空港会社は強制執行に手も出せずにいる。労働組合、市民団体、学生のみなさん、そして何よりも沖縄、三里塚、福島を一つの闘いとして、諦めずに最後まで貫徹する。最後まで、共に闘いましょう」と不屈の決意を明らかにし、参加者全員が拍手で応えた。 「反対同盟の歌」をみんなで歌い、最後に団結ガンバローで、樫の木まつりは締めくくられた。 |
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