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■3・23 東京総行動 経団連、悪辣企業に労働者の怒りの声 三月二三日東京権利総行動は、日本製鉄で戦中働かされた徴用工の「人権侵害・植民地犯罪には時効はない!」という怒りの声を受けた闘いから開始された。朝八時四五分に日本製鉄本社前からスタートした。その後、C型肝炎患者の薬害救済を求めて厚生労働省前、上智大学での不当解雇撤回を求める行動を上智大学前で行った。 一二時に経団連前に集合した労働者は、経団連への怒りの声を挙げた。集会では司会者の挨拶の後、大森権利総行動実行委員長が主催者を代表して挨拶した。「ロシアのウクライナ侵略は決して許されるものではありません。今日本ではこのことを口実として軍備増強や改憲が行われようとしています。軍事増強で儲けるのは軍需産業を担う大企業です。そして戦争で犠牲となるのは市民や労働者、そして下級兵士です。経団連は儲けではなく、人命を第一にするように、戦争をやめるように、そして戦争準備をやめるように、ロシアや日本政府に働きかけるべきです。また、生活できる賃金へ賃上げするように経団連に強く要求します」。 次に、渡邉22けんり春闘全国実行委員会共同代表は「大手の賃上げが要求満額回答と報道されているが、そもそも要求事態が低すぎるし、トヨタのように要求額すら公表していない所がある。非正規労働者や外国人労働者の賃上げや労働条件の改善は進んでいない。私たちは、誰でもどこでも時給一五〇〇円以上を求めて闘いましょう」と訴えた。 大阪から駆け付けた大阪ユニオンネットワークの西山代表は「大資本中心の搾取に多くの労働者が苦しんでいる。闘う労働組合への弾圧を許さず、大阪でも闘う」と東京へのエールを送った。 平和フォーラム・原水禁の井上さんが「三月二一日、ロシアによる原発占拠や攻撃を許さないと代々木公園に集まり、デモを行った。この経団連ビルの中には電気事業連合会がある。破綻している六ヶ所村核燃料サイクルにしがみつき、老朽原発の再稼働を画策している。私たちは、脱原発、核兵器反対の声を開け続ける」と連帯発言を行った。 韓国サンケンを支援する会の小澤さんも発言に立ち、「日本の企業であるサンケン電気は、韓国サンケンで闘う労働者を敵視し、韓国サンケンの事業閉鎖を強行し、解雇をした。私たちは、韓国サンケンの労働者が日本に来られない中で、埼玉の本社や池袋の東京事業所への闘いを行っている。大阪事業所など各地でも闘いが行われている。私自身にかけられた不当逮捕も許さず、支援を行っていく」と闘いへの結集を呼びかけた。 最後に、経団連前にあるモルガンスタンレー証券において、外国人男性社員が「育児休業」を申請したら、職場でのキャリアを奪い、そのことを問題にすると「会社に不利益な行為をした」と不当解雇が行われた。この不当解雇に対しても怒りの声が挙がった。全体で、シュプレヒコールと団結ガンバローを行い、経団連前の行動を終えた。 この後、偽装請負の告発に対する解雇と闘う東リ東京本部前で闘い、トヨタ本社前では二〇〇一年にフィリピントヨタで行われた二三七名の不当解雇との闘いを支援するために声を挙げた。最後に、二〇一〇年一二月三一日に行われたJAL不当解雇撤回に向けた闘いをJAL本社前で行い、この日の闘いを終えた。 |
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