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■3・12 京都 円山野外音楽堂で バイバイ原発きょうと集会 三月一二日、「バイバイ原発きょうと」集会が、同実行委員会の主催で円山野外音楽堂で開催された。 今年の集会のメイン講演は、「熊取六人衆」の一人として、科学者の立場から一貫して原発に反対し続けてきた今中哲二さん(京大複合原子力化学研究所研究員)によるものだった。 今中さんの講演テーマは「福島の放射能汚染と福島原発の後始末」というものだった。今中さんはその中で、①必要な津波対策をとってこなかったことなど、福島原発事故は明らかに「人災」であること、②政府・東電の福島原発の廃炉計画は実際にはいまだ目途が立っていないこと、③「放射性物質汚染対処特措法」など3・11後につくられた法律は実にあいまいなものであること、④汚染水を海洋放出すべきではないこと、などを訴えた。今中さんはまた、現在のロシアによるウクライナ侵攻への抗議を呼びかけた。 若狭から参加した石地優さんは、とくに四〇年超え老朽原発の廃炉を訴えた。石地さんは、原発立地地域の将来像を考えると称して、実態的には原発の延命を図ろうとする国と福井県による「共創会議」を批判しつつ、若狭・福井と関西の人々が共に原発のない未来をつくっていこうと訴えた。 さらに、福島での小児甲状腺がんをめぐる裁判の支援、福島からの避難者の権利、脱原発の立場からの気候変動問題への取り組みなどが訴えられた。 最後に、集会決議を採択して集会は終了した。新型コロナウイルスの感染拡大との関係で、残念だがデモは中止になった。 |
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