共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

   4・4 京都

国際連帯で東アジアの平和を

 円山集会・デモに一〇〇名



 
 四月四日一四時から、京都の円山公園野外音楽堂において「民衆の国際連帯で東アジアの平和をめざす4・4円山集会」が同集会実行委員会の主催で開催された。あいにくの雨の中だったが、約一〇〇人の在日の仲間や滞日外国人、日本人の仲間が集会に結集した。
 最初に実行委員会を代表して瀧川順朗さんが開会のあいさつをおこなった。瀧川さんは、敗戦から七五年が経っても植民地支配と侵略戦争の負の遺産が清算されず、入管法が改悪されようとしている現実についてふれ、このような差別・排外主義の強化と対決しなければならないと訴えた。また、沖縄では沖縄戦で亡くなった方の遺骨を含む土砂を辺野古新基地建設のための埋め立てに使用するという死者への冒涜が公然と行われようとしている。他方ミャンマーでは二月一日に軍事クーデターが勃発し、多くの民衆が殺傷されつづけている。瀧川さんは、在日青年団体とともに植民地支配と侵略戦争の謝罪と賠償を日本政府に実施させ、民衆の闘いによって東アジアの平和を実現していこうと呼びかけた。
 続いて「朝鮮植民地支配の謝罪と賠償を! 韓国の闘いに連帯を!」というテーマで、旧日本軍性奴隷問題の解決を求める証言集会・京都、日本製鉄元徴用工裁判を支援する会からの発言、「日本の朝鮮に対する政策と在日朝鮮人がおかれている状況」というテーマで在日本朝鮮留学生同盟、朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(こっぽんおり)からの発言が行われた。留学同は、日本政府による朝鮮植民地支配の正当化、「北」への敵視政策、朝鮮学校の無償化からの除外などの朝鮮人の生きづらさは日本人の責任であり、上っ面の連帯にとどまってはならないと辛辣に問題を提起した。
 中塚智彦さんとパク・イニュさんの歌の後、「入管体制・排外主義との闘い」というテーマで、AWCユースが「滞日外国人の立場から入管体制を問う」、日朝友好青年・学生ネットワークが「天皇の加害責任を問う」、ユニオンネットワーク京都が「労働運動のなかで排外主義と闘う」を焦点に発言を行った。そして、「東アジアの平和と朝鮮半島の統一を」というテーマで在日韓国青年同盟、NO BASE! 沖縄とつながる京都の会、米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会が発言し、9条改憲阻止共同行動と全日建連帯労組関西生コン支部からのアピールで集会は締めくくられた。集会の後、本降りとなった雨のなか、本能寺会館前までのデモが行われた。
 この集会は、緊急事態宣言による約半年余の実行委員会の休止期間をはさみつつ、準備されてきた。この集会は第一に、在日韓国青年同盟や留学同などの在日団体と日本人との共同の取り組みとして組織されたものであった。第二に、入管法の改悪がもくろまれるなかで、入管法改悪に反対し、滞日外国人との連帯をおしだすものであった。第三には、差別・排外主義との闘いを抽象的な理念ではなく、具体的な現場の闘いに立脚した提起がなされていた。コロナ禍の困難な中で、画期的な集会として実現された。とくに、青年たちが集会をけん引したことは画期的であった。


 


Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.