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   4・3 東京

  救援連絡センター

 第17回定期総会を開催




 四月三日午後文京区民センターで、救援連絡センター第一七回定期総会が開かれた。
 午後一時三〇分より第一部の総会が始まり、代表弁護士の葉山岳夫さんがあいさつを行った。
 続いて、事務局長の山中幸男さんが、二〇年度活動報告と、二一年度活動方針を提起した。監事の山下幸夫さんが会計監査報告を行った。
 特別報告として、センター事務局から「刑事施設、入管施設のコロナクラスター発生との闘い」が報告された。横浜刑務所、千葉刑務所など首都圏各地の施設で、職員から持ち込まれたコロナウイルスによってクラスターが発生し、受刑者に感染が拡大していること。にもかかわらず、刑務所は感染者を隔離するだけで、治療らしい治療をせず、発熱した受刑者には解熱剤を与えるのみという劣悪な獄中医療の実態を明らかにした。また、入管施設も刑務所とほとんど変わらない状況にあり、東京入管では男性収容者の半数以上の六三名がコロナに感染したことなどが明らかにされた。また、刑務所当局によるクラスター発生の隠蔽のための通信制限や、監獄、入管の劣悪な医療体制を弾劾し、改善を要求する抗議・申し入れ行動の報告が行われた。
 質疑応答の後、二〇年度活動報告と、二一年度活動方針、会計監査報告は全体の拍手で承認された。
 第二部では、一九六九年の救援連絡センター設立の中心メンバーであった、物理学者の水戸巌さん(八六年北アルプスで事故死)の連れ合いの水戸喜世子さんが、「水戸巌と救援連絡センター――救援連絡センターの原点と完全黙秘の闘い――」と題した記念講演を行った。
 喜世子さんは、パワーポイントを用い、巌さんが救援運動に取り組むきっかけとなった一九六七年の10・8佐藤訪米阻止羽田闘争の経験や、東大安田講堂占拠の闘いでの大量逮捕時の経験、死刑廃止運動や反原発運動への取り組みなどについて、当時の映像や資料を紹介しつつ活き活きと語った。また講演の途中には、当時東大全共闘だった山本義隆さんも話に加わり、水戸巌さんとの初めての出会いなどについて語った。
 第三部では、弾圧と闘う現場からの発言が行われた。関西地区生コン支部は不当判決をはねのけて闘いぬく決意を語った。三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんは、市東さんの農地の強制執行を阻止し、第3滑走路阻止の闘いへの支援を呼びかけた。遠藤憲一弁護士は法制審議会逃亡防止部会との闘いを呼びかけていった。
 その後、「関西生コン支部に対する違法・不当な弾圧を許さず反撃に起ち上がる決議(案)」、「監獄と入管で相次ぐクラスター発生に対し、獄中者・収容者の命と健康を守る決議(案)」、「入管法改悪反対を阻止し、コロナ下入管収容者を解放する決議(案)」、「三里塚・市東さんの農地強奪・強制執行を阻止する決議(案)」など、合計六本の決議案が提起され、参加者一同の拍手をもって決議された。
 最後に運営委員の三角さんからの行動提起をもって、総会は終了した。



 


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