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     6・20 福岡

   AWC九州・山口が国際連帯集会開く
          

 
 今年のWC九州・山口集会は六月二〇日、福岡と山口で行われた。福岡ではコロナ感染の収束がみえないため、会場を福岡と山口の二ケ所に分け、ネットで両会場を結ぶ初めての試みとして行われた。両会場には四〇人を超える人々が駆けつけた。
 講演として、コロナ禍の中で、過酷な生活破壊と雇用破壊にさらされている技能実習生とともに日々闘う外国人技能実習生権利ネットワークのユニオン北九州から闘いの報告を受けた。「対等な労働力になることが、外国人労働者との共生をつくる」と題し、能実習生問題に取り組みはじめた二〇〇六年からの闘いの紹介と、なぜ日本の労働者が実習生問題に取り組む必要があるのかという問いからはじまった。これまで中国、フィリピン、インドネシア、カンボジアからの実習生の問題を取り扱い、最近ではベトナム人実習生の問題が増加しているという。問題は多岐におよび、その解決には非常な困難を労働組合に強いてきた。そうした経験の中から、彼らがかわいそうだから取り組むのか。いやそうではない。彼ら彼女らの奴隷的労働を許せば、われわれ日本の労働者自らの働く基準、条件を引き下げることになる。だからこそ、いかなる困難があろうとも彼ら彼女らと連帯して闘い抜くという核心が力強く語られた。そして、実習生たちが母国に帰ったとしても今も海を越えた労働者同士の連帯=国際連帯が信頼とともに続いていることも報告された。
 講演の後、毎月第三水曜日、福岡市内で大成建設九州支店に対する抗議行動を闘う方から辺野古新基地建設に反対する闘いの報告と連帯のアピールを受けた。
 この間、毎年六月と一二月のAWC集会の開催に際して韓国からの渡航禁止という形で安倍政権の弾圧が続いている。今年はコロナ感染問題で集会への参加が困難となる中で 海外からの連帯メッセージとしてドゥテルテ政権下で闘うフィリピンと南北対立が急速に進む韓国から国内情勢や国際情勢に対する現状と批判がビデオメッセージとして寄せられた。ビデオでは日本同様にコロナ状況下で 闘いの制限が強いられながらもこれを突破して闘い抜く力強い報告が行われ、集会に参加した多くの仲間が励まされた。コロナ禍だからこそ国際連帯闘争を一層強めていく意義を確認することができた。
 安倍政権は、国会閉会直前になって突如、イージス・アショア配備の停止を発表した。山口の仲間たちは本集会前日の一九日、防衛大臣・河野の事情説明の山口訪問に対して緊急行動を展開した。そして、連日の闘いで多忙にもかかわらず、その最前線で闘う萩町の仲間からイージス・アショア配備の停止をめぐる報告と決意を受けることができた。山口ではイージス・アショア配備計画が明らかになった直後からブースターの落下をめぐってその危険性を指摘し、徹底した追及を防衛省と山口県知事・村岡に対しても行い、最近も説明会の開催を強く要請していた。秋田の地元住民とともに粘り強く闘ってきた成果である。
 集会後、山口では本集会に先立ってネット上で集められたいた「ともに生きようネットパレード」のためのボードや横断幕などを使って山口市民会館前で街頭行動が行われた。
 「イージス・アショア白紙撤回」「軍事費より生きるための補償を」「朝鮮学校への補助金を復活しろ」「原発反対」「岩国基地大強化反対」」「辺野古新基地建設反対」「沖縄の差別軍事支配を許すな」「外国人労働者に補償をしろ」「一人ぼっちにさせない」「共に生きよう」などのコールを上げた。参加者からはネット上だけでなく、外に出てアピールすることで知らない人々に思いを伝えることができて良かったという感想も寄せられた。
 「コロナ自粛」で数々の集会が中止、延期を余儀なくされてきたが、国会を強引に閉会し疑惑の追及を逃れて衆院解散・総選挙へと体制の立て直しを画策する安倍政権を許さず、闘いの手を緩めることなく街頭で、ネットで、あらゆるところで安倍打倒にむけた闘いを本格化させようと、参加者全員で確認し六月集会を締めくくった。



 

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