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     2・16 大分

   日出生台演習場前で
   約束破りの訓練強行に抗議
   


 大分県陸上自衛隊日出生台演習場で沖縄米海兵隊による実弾砲撃演習が二月一二日からおこなわれた。二一日まで米軍百五〇人、一五五ミリりゅう弾砲などによる今年で一四回目となる実弾砲撃訓練は、かつてない覚書・確認書破りの演習がつづいた。
 これに抗議する集会(主催草の根の会)が二月一六日日出生台演習場前で行われ、地元由布市などの住民をはじめ大分県・北九州・福岡市や広島から闘う労働者・市民百人ほどが怒りの声を上げた。
 地元で長年米軍の監視行動を続けているメンバーが実弾砲撃訓練開始の初日から終了時間夜八時をこえ、さらに連日白リン弾などを使用した夜間訓練が行われていると報告した。さらに航空自衛隊築城基地前で「二の日座り込み行動」を続けている「平和といのちをみつめる会」から築城基地の拡張に反対する発言や、広島・福岡・山口など各地から取り組みの報告などが音楽をはさみながら行われた。
 畜産を営む地元の男性からは、米軍の説明会があった日、住民の話しに目を合わさない指揮官の住民無視の態度に不信をあらわにしたことなど、これからもそれぞれの地域で頑張りお互いエールを送りあおうと熱く訴えた。
 集会の最後にシュピレヒコールと集会決議を読み上げ全体で確認して終了した。
 今年の米軍の砲撃訓練は、「二〇時までに終了する」と定めた防衛局と地元大分県・一市二町(由布市玖珠町九重町)と結んだ覚書(二〇一七年以降確認書)を無視して五日間、夜間訓練の大半を二〇時以降の時間帯に強行された。大分県によると、一四日二二発、一六日一発、一七日一一発、一八日三発の発射が確認され、終了時間をこえて発射されたのはこれまでの最多としている。周辺自治体までが口々に「憂慮すべき事態」(大分県知事)、「過去に前例のない訓練の仕方だ」(由布市長)と九州防衛局に抗議するなど、米軍はやりたい放題の訓練を繰り返した。住民の不安や約束破りが訓練期間中続いたのだ。
 沖縄一〇四号線ごえ砲撃演習の分散移転として行われている訓練は、一九九六年SACO合意で北富士・王城寺原・日出生台演習場など合わせて年間三五日とされている。
 本年度日出生台演習場では八日間とされていた。予備日とされた二〇日にも米軍は自動小銃を使用した実弾訓練を一日超過して強行し、日米合意も破っている。さらに、米軍指揮官が一四日公開訓練以降、演習場をはなれて不在のまま強行していたことも明らかになっている。「夜間訓練は必要、最優先だ」とする米軍指揮官にたいし、防衛局は直接の抗議すらしておらず、追認している。米軍と同様許すことはできない。


 

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