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     ■2月12日 京都

    労働組合つぶしの大弾圧を許すな

         京滋集会に百名が参加


 
 二月一二日、ウイングス京都で「労働組合つぶしの大弾圧を許すな! 2・12京滋集会」が、約一〇〇名の労働者、市民の参加で開催された。昨年七月から大阪府警や滋賀県警による五五名もの不当逮捕が続く、全日本建設運輸連帯労働組合関西生コン支部(以下、関生支部)への弾圧に対する抗議と支援を目的としたものである。
 主催は「労働組合つぶしの大弾圧を許すな! 京滋実行委」であり、京都、滋賀の労働組合、市民運動団体など一二団体で構成されている。実行委団体のXバンドレーダー基地反対京都連絡会は、「白バス事件」や「詐欺罪」などをでっち上げられ家宅捜査をうけ、逮捕者も出している。同様に、他の参加団体も家宅捜査などの弾圧を受けている。実行委そのものは関生支部への弾圧に対する闘いの支援が目的だが、四、五月の天皇退位・即位、六月の大阪でG20サミット開催の過程では自らも弾圧の対象になる可能性もあると自覚して、この集会を準備してきている。
 集会では関生支部弾圧に対する弁護活動を中心で担っている永嶋靖久弁護士から「進行する関生弾圧―時代を画する弾圧」と題して、弾圧の実態、性格などの詳細な報告がおこなわれた。
 永嶋弁護士は、今回の弾圧が三池闘争以来の労働運動に対する最大規模の弾圧であること、関生支部が賃金労働条件の向上のために生コン業者の協同組合結成を促進し、ゼネコンと対抗しながら生コン価格引き上げを実現してきたこと、「戦争する国」造りに対して闘ってきたことに対する弾圧であること、同様に改憲阻止や基地反対、反原発を闘う市民運動、住民運動に対する威嚇であると、弾圧の性格を分析した。
 弾圧手法としては滋賀県警では暴力団対策の組織犯罪対策部が担当していることに明かなように、関生支部を民事介入暴力集団と規定し、ビラまきをしただけで「恐喝未遂」、工事現場における法令違反を指摘するコンプライアンス順守活動が「威力業務妨害」とされ、暴力団に対する弾圧と同様に、あらゆる口実をつけて逮捕している。さらにスマホ、パソコンを押収し、メールの記録などから共謀をでっち上げている。取調べでも「関生支部を辞めろ」と強要し、家族に対しても関生支部を辞めるように組合員を説得せよと恫喝をしていることなどが報告された。革命党派弾圧と同様の家族も含めた転向強要など、これまでの弾圧の全ての手法が総動員されている。あらゆる弾圧手法が総動員されていると述べられた。このような意味で、「進行する関生弾圧」は「―時代を画する弾圧」であるとまとめられた。その後、全ての実行委参加団体や有志の仲間による一分間メッセージが行なわれ、実行委総力で連帯関生支部を支え闘っていくことが表明された。
 今回の弾圧でわれわれが踏まえるべきは、権力が取調べで労働組合は企業内活動に限定すべきだと公然と述べているように、憲法二八条で認められている労働組合の刑事免責、民事免責を空洞化し、労働組合を労使協調、企業内運動に封殺しようとするものだということである。また反戦、平和、反原発など様々な市民運動を闘う団体に対し、企業や行政に対する申入行動や抗議行動などを「威力業務妨害」「強要罪」などで片っ端から逮捕するとの威嚇も目論まれているということだ。モリ・カケ問題、勤労統計偽装問題など憲法も法律も無視し、「戦争する国」造りにむけ改憲を先取りした安倍独裁政治の発露ということが本質である。
 このような弾圧の性格を踏まえ、全ての労働者人民は逮捕者の早期釈放、起訴された仲間の完全無罪の実現のために全力で闘おうではないか。


 

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