共産主義者同盟(統一委員会)






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     9・11 東京

   経産省前テントひろば

   設立八周年闘争を盛大に闘う


 
 八年前の九月一一日、経産省包囲行動に際して、経産省敷地内に突然テントが建てられた。あの福島原発事故から半年後のことであった。原発の恐ろしさ、福島の悲惨さ、東電の無責任性を、国(経産省)の責任を直接問う闘いであった。全国の圧倒的な支持・支援がテントの撤去を許さなかった。運動の拡大を恐れた経産省は不法占拠の首謀者として二人を逮捕・起訴したが、テントひろばの反原発の信念は一歩も後退しなかった。
 二〇一六年八月、最高裁の不当判決を受けてテントは強制撤去された。しかし、その後も経産省への弾劾の声は途切れることなく、新たに経産省前での毎日の座り込みという形でテントの意義は貫徹されてきたのだ。こうした中で「原子力緊急事態宣言下だ! 9・11『脱原発テントひろば九年目行動』原発を終わらせよう!」と題した闘いが、経産省前テントひろばの主催で取り組まれた。
 第一部は参院議員会館大講堂で行われた。俳優・木内みどりさんの司会で始まり、「福島は終わっていない、原発はクリーンではない」と題して小出裕章さん(元京大原子炉実験所助教)の講演をメインに開催された。この中で小出さんは、「熔け落ちた炉心が今だにどこにあるか分からない……果てしない放射能の封じ込め作業と労働者の被曝が続いている……一〇〇年後でも事故は収束できない」と断言した。また、原発がいかにクリーンでないかということを様々なデーターを用いて論証した。参加者にあらためて原発の再稼働の阻止と廃炉の実現を確信させる講演内容だった。
 第二部は経産省前での弾劾集会だ。再び木内さんの司会で始まり、まずは各界の人士からの連帯挨拶が行われ、原発いらない福島の女たち、国会議員、弁護士と各界の人士がそれぞれ発言した。
 続いて、座り込みを担っている各曜日担当者、各反原発運動体からの発言があった。
 テントひろばの応援団長として支援してきた、ルポライターの鎌田慧さんは、「安倍政権は最も悪辣な原発推進政権だ。破滅的状況から一歩一歩後退し平和に向かっていかなければならない。……避難訓練をしなければならない会社が存在していいのだろうか。危険は市民が負担しろ、儲かるのは会社などという非人道的なモラルがまかり通るような社会であっていいのか」と厳しく安倍政権・経産省を弾劾した。開始前には大雨もあったが、一部二部ともに二〇〇人以上が参加した。
 安倍政権は、原発を国策と位置付け、四〇年越えの老朽原発も含め再稼働を強行してきた。その中核にあるのが経産省だ。しかしオリンピックの強行を控え、世界から「福島は、原発は、汚染水処理はどうなっているのか」との声が大きくなっている。「テロ対策」と称して本来再稼働時になければならない「特定重大事故等対処施設」を慌てて建設させて、「原発は大丈夫」などと公言している。こんな子供だましのような稚拙な言い訳が通じるわけがない。テントひろばは、こうした経産省や国の横暴やデタラメを徹底的に監視し弾劾し続けている。その意義は現在も全国の反原発運動に勇気を与えている。今後もテントを支え連帯していこう!!


 

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