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■7・29 千葉 裁判長は文書提出命令を出せ! 耕作権・新やぐら裁判闘争 七月二九日、千葉地裁において耕作権裁判と新やぐら裁判が行われた。われわれは市東孝雄さんはじめ三里塚芝山連合空港反対同盟とともに傍聴闘争を闘った。 耕作権裁判は特別抗告についての東京高裁の結論が出ていないため、正式な口頭弁論ではなく「準備的口頭弁論」として行われた。 裁判冒頭、反対同盟弁護団は、この「準備的口頭弁論」という非常に珍しい裁判に対する抗議を内田裁判長に叩きつけた。 「このような形での口頭弁論を承服しかねる。この準備的口頭弁論なるものの内容が今後の裁判においてわれわれに不利益をもたらすことがないよう、裁判所として確認していただきたい」と内田裁判長を追及した。傍聴席から「その通りだ!」という掛け声が起きた。 弁護団の鋭い追及に追い詰められた裁判長は、「準備的口頭弁論」の内容が今後の裁判において被告(市東さん)に不利益をもたらすものではない旨の一文を調書に入れることを確認した。 こうした冒頭の攻防に続き、弁護団は原告たる空港会社が証拠として提出した文書のほとんどが「黒塗り文書」であることの問題を改めて追及した。 弁護団は空港会社の手法を弾劾するとともに、こうした文書を事実上容認する裁判所に対して黒塗り部分もすべて明らかにした文書の提出命令を出すことを要求していった。 こうした弁護団の追及に対して通り一辺倒な態度で空港会社を擁護する裁判長に傍聴席から怒りの声が沸き起こる。「ふざけるな! 文書提出命令を出せばいいんだよ」。傍聴席の怒りに押された裁判長はそそくさと口頭弁論の終了を宣言し、次の新やぐら裁判に移っていった。 新やぐら裁判では陪席裁判官が交代したため弁護団による更新意見陳述が行われた。 空港会社はやぐらが立っている市東さんの耕作地の所有権は自分たちにあるとして、やぐら・大看板等の撤去を求めている。しかしながら、そもそも空港会社は農地法に違反して市東さんの耕作地を違法に取り上げたのであり、やぐら等の撤去を請求することはできない。更新意見ではこうした内容を堂々と展開した。「原告(空港会社)には(土地の)所有権がない!」「誰も市東さんの小作権を侵害することはできない!」という弁護団の主張に傍聴席は拍手で応えた。 七月二九日の裁判闘争は反対同盟と弁護団そして傍聴席一体となった闘いで貫徹された。九月二四日の請求異議裁判控訴審闘争に攻め登ろう! 高裁を包囲して裁判闘争に勝利しよう! |
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