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     6・23、28 大阪

    G20大阪サミットNO!

      戒厳態勢うち破る街頭闘争


 
 六月二三日、二八日の両日、G20大阪サミットに反対する「サヨナラ安倍! サヨナラ トランプ! G20大阪NO!」集会とデモが闘われた。主催は、G20大阪NO! アクション・ウィーク実行委員会」。

 ●6・23 二〇〇名が結集し御堂筋デモ
 大阪サミット反対を訴える


 六月二三日の新町北公園(大阪市西区)での集会は抗議声明で始まった。
 G20大阪サミット反対の闘いを国際連帯の実践としてともに闘う予定だったAWC韓国委員会のイ・キョンジャさんが、福岡空港入管当局・警察権力の不当な入国拒否弾圧によって、参加できなくなったことをAWCの仲間が報告し、イ・キョンジャさんのメッセージを紹介した。抗議声明には会場全体が拍手で応えた。
 斎藤日出治共同代表(大阪労働学校アソシエ学長・大阪産業大学元教員)の主催発言では、警察権力の過剰警備への批判と世界資本主義の危機の深まりの中、労働者民衆への強奪、環境破壊、民衆生存権の破壊と戦争への危機が結び付いていると批判。
 海外からのメッセージ紹介の後、若者の発言として梅田解放区は、過剰警備に激しく抗議しG20が貧困を進めると批判。AWC関西青年部は、貧富格差の拡大と差別分断支配を批判し、世界の変革を訴えた。グローバルジャスティス研究会は、環境破壊・人権侵害・貧困化への抗議を表明した。野々上愛大阪府議は、「大阪維新」による大阪府政の支配に抗議した。
 次いで、各界各層のアピールが行われた。ミグランテ(滞日フィリピン人労働者団体)は、G20が帝国主義者たちの各地労働者人民に略奪と抑圧を強める国際会合だと批判し、帝国主義の打倒を訴えた。リニア新幹線に反対する市民団体は、リニア鉄道による環境破壊・健康危害・無駄な巨額投資などの問題点を暴露した。ピリカ全国実は、差別抑圧されているアイヌ民族や沖縄・琉球人民の自決権を擁護し、闘おうと訴えた。ユニオンネットワーク京都は、新自由主義が低賃金・不安定非正規雇用の拡大をもたらし、関生労組や全国港湾などの産業別の闘いを破壊する弾圧政策との闘いを訴えた。
 海外からの連帯メッセージでは、AWC韓国委員会、ボリビア、フィリピン、インドネシアからのメッセージが読み上げられた。
 リレートークでは、米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会、労働者共闘、九条改憲阻止共同行動、関西生コン労組、なかまユニオン、釜日労が発言した。集会の最後に、集会宣言を確認し、二〇〇名を超える参加者は難波までの御堂筋デモで、G20大阪サミット反対を市民や観光客にアピールした。

 ●6・28 天保山公園に全国から結集
 二五〇名がサミット会場に迫る


 六月二八日は、サミット会場のインテックス大阪を臨む天保山公園で集会が開催された。
 大阪市内中心部を含む広範囲で阪神高速道路が六月二七日から三〇日の四日間にわたり封鎖され、一般道も大阪城周辺など各所で規制。公立の全学校の臨時休校や物流の停滞や通勤の交通手段制限による店舗や企業の休業など、市民生活に大きな影響をおよぼしていた。三万人の警察官を動員した「戒厳令のリハーサル」ともいえるものものしい厳戒態勢が敷かれた。この状況下でG20反対闘争が約二五〇名の参加で闘われた。
 この日も、二三日に続いて、海外参加者(韓国・平和オモニ会)が関西空港入管当局により入国拒否されたことに対する抗議から集会は始まった。抗議声明と韓国AWCから入国拒否のために参加できなかったイ・キョンジャさんのメッセージを代読した。主催者を代表して斉藤日出治共同代表(大阪産業大元教授)は、G20は世界の問題を解決できず、過剰な警備などの弊害だけをもたらすと抗議した。
 つづいて、インドネシア環境フォーラムの仲間が、日本資本の石炭開発による環境破壊に抗議するアピールを行った。連帯発言では、FOE Japanから、先進諸国による環境破壊のつけを将来世代に回すなとのアピール、連帯労組からは関西生コン支部への不当弾圧組合破壊攻撃との闘い、米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会からは、巨大な軍事要塞へと変貌している京丹後の米軍基地と自衛隊基地の危険性が、訴えられた。
 リレートークでは、労働者共闘、九条改憲阻止共同行動、AWC首都圏、AWC九州・山口、会場から参加者の発言などが次々と続き、G20反対のアピールを行った。来日中の香港市民からは逃亡犯条例に反対する訴えが行われた。参加者のシュプレヒコールの後、天保山公園から中央突堤までのデモを行った。デモの最終地点、G20会場のインテックス大阪から水路をはさんで約一キロメートルの対岸にある中央突堤で、シュプレヒコールとリレートークによるG20反対の抗議行動を貫徹した。



 

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