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     5・1 各地

    八時間働けば暮らせる社会を!

    
      メーデー集会各地で開催される

  
  
第八九回日比谷メーデー
  野音内外に七五〇〇人が結集


 初夏を思わせる強い日差しのなか、第八九回日比谷メーデーが、野音内外七五〇〇人の結集で開催された。メインスローガンである「九条改憲反対! 戦争法廃止、安倍政権の退陣を! なくせ貧困・格差、八時間働けば暮らせる社会を! 辺野古新基地建設阻止」は、同時開催の代々木公園の中央メーデーとの共通スローガンであり、一昨年来の相互連帯挨拶で全労協事務局長を派遣しつつメーデー統一をめざしてきたものだ。
 今年のメーデーは、働き方改革推進法案を廃案へ、九条改憲阻止、安倍政権退陣をかちとるという決意をかため、同時に朝鮮半島の戦争危機から自主的平和統一への転換点をなす板門店宣言を歓迎する雰囲気に満ち溢れた式典となった。
 はじめに、平賀・中小民間労組懇談会代表が、「メーデーの起源である八時間労働制を破壊しようという安倍働き方改革関連法案を廃案にしよう!」と、開会宣言をおこなった。
 議長団として、国労東京の佐藤さん、全国一般東京南部の黒木さんの二人が選出された。
 主催者を代表して、鎌田・国労東京地本委員長があいさつした。
 連帯挨拶として、西川・都労連委員長と、第八九回中央(代々木)メーデー実行委員会から橋口さんが登壇した。また、来賓あいさつは、福島みずほ議員などからあった。
 韓国民主労総の金委員長からは、「板門店宣言で自主的統一の未来が切り開かれつつある」とのメッセージが披露された。
 弥勒のアトラクションの後、四名の決意表明と訴えが行われた。
 ①非正規雇用問題で、郵政ユニオン・千葉の宇田川さんが、「労働契約法裁判で是正をかちとったのに、会社は正社員の待遇を下げて格差を是正するという。こんな卑劣な会社を絶対許さず闘う」と訴えた。
 ②外国人労働者から、全統一労組のフィリピン人ビクトールさんが、「そうだ労働組合がある!」とのプラカードを掲げる仲間と登壇した。外資超一流ホテルで働くフィリピン人労働者が一方的賃下げに抗議したら雇い止めに、しかし「組合に入ってたたかっている」と決意をのべ、大きな拍手が送られた。
 ③JAL不当解雇撤回争議団のパイロット・山口団長が、「解決に向けて動いている」と長期にわたる争議支援のお礼を述べた。
 ④5・3憲法集会実行委員会の菱山さんが、「今の歴史的局面をもたらしたのはキャンドルでたたかった韓国市民の力、その韓国市民が八〇〇〇個のキャンドルを日本に送ってくれた。このキャンドルを手に北東アジアの阻害物でしかない安倍政権を倒そう! 5・3有明防災公園の憲法集会への結集を!」と訴えた。
 メーデー実行委員会アピールを、東京東部労組メルスモン争議の島津さんが読み上げ、「私たちは、メーデーを闘いの広場と位置付け、統一メーデーの実現を求めてきました。労働者の幅広い結集と一層の団結を深め、闘いを進めていくことを確認し、第八九回日比谷メーデーの成功を宣言します」と採決した。
 最後に団結ガンバローを金澤・全労協議長がおこなった。
 日比谷公園からデモは二コース、区市職・東水労・民間・国労などが霞が関官庁街から新橋への土橋コース、また都高教・清掃・都庁職などが東京電力前から銀座を通る鍛冶橋コースでおこなわれた。


  八時間働けば生活できる賃金を
  
中之島メーデーに五〇〇人が結集

 五月一日、中之島剣崎公園にて、第八九回中之島メーデーが開催された。からりとした晴天の下、会場周辺を中之島メーデーのノボリ旗がひるがえり、組合員、市民など約五〇〇名(主催者発表)が集まって元気な声をあげた。
 今年のメーデーは「八時間働けば生活できる賃金を!」をメインに、「集団的自衛権行使廃止、武器輸出解禁阻止、憲法改悪をもくろむ安倍政権を打倒しよう!」「沖縄辺野古新基地建設阻止、東アジアの平和を確立するため、すべての軍事基地の撤去と米兵を撤退させよう!」「核と人類は共存できない! 原発の再稼働を許さず、自然エネルギーへ転換しよう!」「『働き方改革』がもたらす長時間労働を許さず! 格差社会を許さず! 新自由主義反対! 競争ではなく共生の社会を実現しよう!」の四つのスローガンのもとに開催された。
 全港湾大阪支部・樋口委員長が、安倍政権の改憲、「働き方改革」と闘う労働組合の隊列を強化しよう!と力強いアピールで二〇一八メーデー開会を宣言。特別報告では、〝森友学園〟問題を報告した木村真氏(豊中市議)が「来年のメーデーには決着つけ報告する」と表明、〝働き方改革〟を報告した中島弁護士(大阪労働者弁護団)は「労働法破壊を労働組合の総力かけてうち破ろう」と訴えた。
 しないさせない戦争協力関西ネットや社民党など、多くの市民団体、政党、自治体議員が駆けつけ、壇上で来賓アピールをおこなった。戦争の危機を対話で克服する南北会談という歴史的快挙が実現されたが問題は日本政府・安倍政権だ、財務省文書改ざん・セクハラなど許すな等の発言が相次ぐ。
 ここで〝炎の歌姫〟と呼ばれる川口真由美さんが音楽パフォーマンス。辺野古や韓国ろうそく革命の現場で歌われた闘争歌を、集会場全体を巻き込んで歌いあげ、さらに集会を活気づかせた。
 そして争議・闘争報告。郵政ユニオン、YMCA労組、教育合同労組、ケアワーカーズユニオン、なかまユニオン、全日建MK労組が登壇した。各争議報告と合わせ、郵政ユニオンは労働契約法二〇条裁判の報告をおこない非正規雇用労働者の待遇改善を訴え、ケアワーカーズユニオンは介護・福祉制度改悪に対する総がかりでの闘争を呼びかけた。全日建連帯労組は、国内最大規模の大阪広域生コン協同組合が在特会などのヘイト集団を使って組合つぶしを仕掛けてきていることを報告し、権力とつるんだ大弾圧に対し決して負けられない闘いとして決意表明と支援連帯を訴えた。
 集会最後は大阪全労協・福田議長。非正規雇用・二千万人全員の年収を百万円ずつ上げたとしてもお釣りがくるくらい利益を上げている大企業に対しもっと闘いを強めよう!、天皇即位がぶつけられたが来年のメーデーを絶対に成功させよう! の二点をまとめとして提案し、拍手喝さいのうちに二〇一八メーデー集会は終了した。
 メーデー隊は、公園東側から土佐堀通りへ、そして関西電力前では「原発やめろ!再稼働するな!」の大きなコールをあげ、西梅田公園までデモをおこない、メーデーの一日を終えた。


  
第二八回京都地域メーデー
  安倍政治を許すな! 集会・デモ


 京都のメーデー集会は、五月一日午前九時から京都市内を流れる鴨川の三条河川敷で行われた。「戦争・改憲・貧困・差別の安倍政治を許すな! 平和に人らしく生きられる社会を! 第二八回京都地域メーデー」という名称の集会は、中小企業や非正規雇用の労組をはじめ、京都や滋賀で反戦・反基地・反原発などをたたかう一七の団体でつくられた実行委員会が主催した。
 集会は、憲法九条きょうとの会、新社会党京都府本部、在日韓国青年同盟京都府本部、エキタス京都からの来賓あいさつ、国内外からの連帯メッセージ紹介、現在たたかわれている争議や終結した争議の報告、と進行していった。東日本大震災支援カンパ要請をはさんで後半は、実行委参加各団体からのアピールが行なわれた。労組から現場での闘いの報告、京都に建設された米軍基地撤去、沖縄連帯、原発再稼働阻止など、各団体がたたかいの報告を行うとともに連帯と共闘を呼びかけた。
 最後に「アベ政治を終わらせる。怒れ、叫べ! 世界の労働者とともにたたかおう!」というメーデー宣言を採択して、京都の繁華街をデモ行進した。
 労働法制の改悪を目ろみ、格差と貧困を拡大させているのは、他でもなく安倍政権であり、憲法改悪や米軍基地建設、原発再稼働などを強行しようとしているのも安倍政権である。たたかう労働者・労働組合は、各地で奮闘する市民団体と共同で安倍政権打倒に向けてたたかいを続けていく決意を新たにした。



 

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