共産主義者同盟（統一委員会）

■9月8日　沖縄

　　　国の不当な圧力を打ち破ろう

　辺野古訴訟勝利を掲げ「県民集会」に1000名決起
　　　

　
　
　九月八日夕方、「県民の民意を尊重せよ！　公正な判決を求める県民集会」が、「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」主催により那覇市内県民広場で開催された。これは、翁長知事の辺野古埋立て承認取り消しに対して是正しないのは「不作為」であるとして、国が沖縄「県」を相手に違法確認を求めた「違法確認訴訟」の判決公判が十六日に開かれるのを前にしたものだ。
　集会には、連日高江オスプレイパッド建設阻止をたたかう国頭村、大宜味村、東村の島ぐるみ会議に結集する住民をはじめ　千名を超える人々が結集した。集会には、辺野古・高江をたたかう米国のＶＦＰ（平和を求める退役軍人の会）のメンバーも参加し、紹介された。
　冒頭、主催者を代表してオール沖縄会議共同代表である稲嶺進名護市長は、「翁長知事をはじめわれわれウチナーンチュ（沖縄人）は、民主主義、地方自治、人権を守るように叫び続けてきた。決して負けない。裁判長に届くように公正な判決を求めよう」と呼びかけた。続いて赤嶺政賢衆議院議員、糸数慶子参議院議員および伊波洋一参議院議員の国会議員、狩俣信子県議、瑞慶覧功県議、金城徹那覇市議会議長らが決意表明を行った。発言では、最高裁までのたたかいを見据えながらも、安倍政権のシナリオ通りにはさせない、高江での暴力的強権的な弾圧によるオスプレイパッド建設を許さず、辺野古・高江を一体のものとしてたたかいぬこうと決意がのべられた。
　とくに弁護団の加藤裕弁護士は、「この訴訟の意味を誰も理解していないのではないか。国が地方自治体を訴えたこの訴訟はまったく初めてであり、従来の裁判のように『判例』もなく、予想すら立てにくい裁判だ」と前置きし、基地負担の被害者である沖縄の民意を無視し、「辺野古が唯一」「普天間基地の危険性除去」なる論理で基地強化を強引に押し付けてくる政府のあり方に対して、裁判官は独立的存在としてしっかりと民主主義、地方自治の価値を踏まえるべきだ、沖縄の民意で必ず勝利しようと訴えた。
　集会では最後に、高里鈴代共同代表の発声によるガンバロー三唱が行われ、十六日判決公判への総結集を確認した。なお、集会後予定されていた市内デモは、大雨・雷警報発令のためやむなく中止となった。