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     3月1日 東京

     米韓日の青年学生活動家が連帯交流
         

 
 三月一日午後六時三十分より、渋谷勤労福祉会館において、アジア共同行動(AWC)首都圏主催の、「国境を越えた青年の力で戦争と新自由主義を吹き飛ばせ! 3・1国際交流会」が開催された。
 はじめに司会者が「二月二十七、二十八日のAWC第四回総会の成功を引き継いで、戦争と新自由主義に対決し、五月伊勢志摩サミット反対していこう」とあいさつを行った。
 次に、米国ANSWER連合(ANSWER Coalition ― U.S.=Act Now to Stop War & End Racism)の青年から活動報告を受けた。
 報告の主旨はおおよそ以下のようなものだった。米国ANSWER連合が現在主要に取り組んでいる課題は、米軍のシリア軍事介入=空爆反対闘争や、共和党大統領候補の極右主義者=ドナルド・トランプらによる、民族的・人種的マイノリティへの差別排外主義煽動に反対する運動や、アフリカ系・ラテン系アメリカ人、ネイティブ・アメリカンなどに対する、米警察の民族的・人種的差別にもとづく殺人や暴力多発への抗議闘争である。三月二十日にはワシントンDCで、シオニスト=イスラエルの虐殺攻撃とたたかう、パレスチナ人民支援をかかげた数万規模の大デモを準備している。
 最後に「ANSWER連合は、安倍政権の右翼的で軍国主義的な志向に反対して街頭に繰り出した日本の膨大な数の民衆に敬意を表するとともに、アジア太平洋地域で高まる米国の侵略に抗してたたかうことを誓う」と報告を締めくくった。
 つづいて、韓国非正規職青年の労働組合=アルバイト労働組合(アルバ労組)活動家から活動報告を受けた。アルバ労組は一三年に創立されたばかりの、青年・学生中心の非正規・パート・アルバイトの労働組合だ。
 アルバ労組の代表は、一五年のアルバ労組の主要なたたかいを次のように報告した。韓国のファッション業界では、ほとんど無給に近い「インターン賃金」と超長時間労働が横行している。これらの待遇改善を求め、創意あふれるたたかいを展開した結果、業界ボスからの謝罪をかちとり、待遇改善の具体的な道筋をつける成果をかちとることができた。
 また、外食産業マクドナルドの賃金未払いや不当解雇などに抗議する店舗占拠闘争などを動画で紹介した。
 アルバ労組は、一貫して最低賃金時給一万ウォン(約五百五十円)をかかげている(現在は六千三十ウォン)。韓国のアルバイト賃金は正規職の20%にとどまっており、しかも経済協力開発機構(OECD)中では一番の長時間労働国だ。
 家族が生計を立て、青年が未来を準備することができる最低賃金が時給一万ウォンであり、その要求実現のための、街頭活動や、行政に対するさまざまなキャンペーン活動などをスライドショーで紹介していった。
 米韓のたたかう青年活動家からの報告の後は、日本の青年・学生からの活動報告に移った。
 直接行動(旧学生ハンスト実)からは、昨年の議員会館前で取り組まれた一週間にわたるハンスト闘争と、戦争法案強行採決阻止の路上解放・占拠闘争を中心とした報告が行われた。直接行動の学生たちは、この交流会の前日まで、約一週間の辺野古現地派遣を行っている。
 青年労働組合員からは、今春闘の取り組みや職場での青年労働者の組合組織化の現状や課題についての報告が行われた。
 辺野古新基地建設反対運動に取り組んでいる辺野古リレーは、辺野古現地への持続的支援・派遣活動や、東京での街宣行動、警視庁機動隊を沖縄から撤退させるためのキャンペーン活動を中心とした昨年の取り組みを報告した。
 日本のたたかう青年・学生の活動報告の後、報告者全員によるパネルディスカッションが行われた。政治活動に関わることになった契機や、世界的に強まる排外主義に対する各国でのたたかい、「トランプ現象」といわれるアメリカ国内情勢の流動化、どのようにして効果的な運動をつくっていくか等々について意見表明や問題提起、会場からの質問などが活発に行われた。
 最後に、AWC日本連絡会議共同代表の鴨居さんより、この交流会のまとめの発言と、伊勢志摩サミット反対闘争などの行動提起が行われ、交流会は終了した。



 

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