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■3月1日 名古屋 3・1朝鮮独立運動97周年集会 AWC韓国委代表も参加 三月一日十八時三十分から、名古屋YWCAで「三・一朝鮮独立運動九十七周年企画」が行われ、AWC総会を終えた許榮九AWC韓国委員会代表も名古屋のAWCの仲間とともに参加した。「東アジアの中で日韓【決着合意】を問う」というテーマで行われた同集会では、昨年八月に韓国大法院で再審無罪確定判決を勝ち取った元政治犯の康宗憲さんが講演者として参加し、同氏の長いたたかいへの敬意と無罪確定へのお祝いの雰囲気のなか、『日本軍「慰安婦」問題「合意」の背景と東アジア情勢』と題した講演を聞くことができた。昨年十二月二十八日の日韓合意の背景と問題点、および今年一月の朝鮮民主主義人民共和国の核実験と「ミサイル開発」という現情勢下での朝鮮半島の非核平和に向けて、鋭くも熱のこもった講演内容は圧巻であった。講演のなかで紹介された映画「鬼郷」にも熱い関心が寄せられていた。 続いて連帯発言として登壇した許榮九さんは、康宗憲さんの講演内容を受けて「12・28合意」に対する被害当事者と韓国民衆のたたかいを報告し、AWC総会でも安倍政権の歴史歪曲と日本軍性奴隷問題について討議し決議したことを報告した。あわせて、名古屋のたたかう仲間にとっても喫緊の課題となっている伊勢志摩サミット反対のたたかいについても、熱い連帯のメッセージを送った。許榮九さんは、二〇〇八年洞爺湖サミットでは民主労総と全農訪日団には日本入国が許されず空港での数日間の抗議闘争の後に強制送還された経験を持つが、今回AWC総会参加にあたって来日した空港でも長時間の調査を受け、三カ月の滞在資格がありながらも十五日限定の入国しか許可されなかった不当な弾圧について触れながら、それはまさに伊勢志摩サミットの事前弾圧であったこと、今回のAWC第四回総会は伊勢志摩サミット反対闘争をアジア民衆の共同の闘争として決議したことを報告して大きな拍手を受けた。同集会には平日夜の集会にもかかわらず七十名を超える参加者があり、康宗憲さんの講演と許榮九さんの連帯発言によって、九十七年目の三・一を記念しつつ、今日の日本の情勢、東アジアの情勢と結ぶ意味ある夕べとなった。 |
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