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■2月21日 国会大包囲と全国一斉行動 辺野古新基地建設NOを3万人以上が訴え 全人民政治闘争としてかちとる 埋め立て本体工事を着手させるのか否かの攻防が激烈に展開され決戦を迎えた名護新基地建設阻止闘争において、二月二十一日には国会大包囲をはじめ全国いっせい行動がおこなわれ、実に合わせて約三万人以上が決起した。これまでの最大規模だ。 二万八千人が結集した国会大包囲は、主催が「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会と、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会で、初めての共催となった。 沖縄からの訴えでは、「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」共同代表として稲嶺進・名護市長が、冒頭「緊急事態です。ピンチです」と安倍政権が埋め立て工事を強行しようとしていることに危機感を露わにし、そして「沖縄県民はめげません。これまでも頑張ってまいりました。その頑張りの背景には県外からもたくさんの支援・応援が届いていることがあります。そのおかげで私たちは勇気をもらい、いっそう頑張ろうという気になります。これからも力を貸していただきたい。このたたかいは名護市、沖縄県の問題だけではありません。民主主義や地方自治をないがしろにしている、この政権を私たちは絶対に許すことが出来ない。直ちに退場してもらう。それを出来るのは私たち国民一人ひとりの力の結集のあり方だと思います。今日このようなたたかいを集会をどんどん輪を大きくして日本中、そして世界中に広げようではありませんか」と述べた。これに対して、会場からは万雷の拍手が鳴り響いた。 安次富浩ヘリ基地反対協議会・共同代表は、「今、辺野古問題で国会包囲ができるという大きなうねりをつくれたのも、辺野古現地のたたかいのみならず、みなさんの多くの支援の輪が一つなって、このような形で結集したことだと深く信じてやみません。本当に約二十年前のたたかいを顧みると、ここまで私たちのたたかいが全国の政治課題として出来上がりつつあることに感無量です」「絶対に負けられないたたかいです。絶対に勝ちましょう」と力強く訴えた。 また沖縄の闘いに連帯する発言の中では、地域の闘いとして、辺野古容認の名護市議らが全国の自治体へ送った陳情を否決した千葉の船橋市議会での闘い、辺野古のための土砂搬出が画策されている地域が結束して展開している辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会の闘いが紹介された。 最後に沖縄式に参加者全員で手をつなぎながらアピールし、正門前ではカチャーシ―で稲嶺名護市長らが踊るなど、辺野古現地でのたたかいとの一体感をつくり出した。 沖縄の闘いと結合する「本土」の闘いの前進を 翁長知事の埋め立て承認取り消し決定に対し、日帝・安倍政権は権力を振りかざして弾圧と分断工作で翁長知事をはじめ沖縄人民に屈服を強いようとしている。 辺野古新基地建設に触れない争点はずしをする一方で、何ら根拠もないディズニー誘致を垂れ流した宜野湾市長選で現市長が再選するやいなや「『オール沖縄』という言葉は実態と大きくかけ離れている」と沖縄人民のたたかいを分断しようとしてきているのだ。 また代執行訴訟においては、三里塚反対同盟「用地内」農民の市東孝雄さんに土地明け渡しの判決を下した反革命裁判官多見谷が「和解勧告案」なるシロモノを翁長知事に突き付け、屈服を引き出そうとしている。 その一方、辺野古現地で断固体を張って闘いぬく沖縄人民と全国、全世界からのかけつける人民大衆に対しては、警視庁機動隊による反革命暴力でたたきつぶそうとしているのだ。 揺さぶりをかける日帝―安倍政権に対して、沖縄人民は「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」を発足させ強固な陣形をつくりだし、辺野古現地の座り込み集中日を増やすなど断固として新基地反対の意志をつらぬいている。「本土」においては、世論調査で辺野古賛成が反対を上回ったと発表されるなど、むしろ「本土」におけるたたかいが正念場を迎えているのである。 その最中でかちとられた国会大包囲と全国いっせい行動は、日帝―安倍政権の差別分断攻撃を粉砕し、あらためて辺野古新基地建設阻止を安保法制廃止、安倍政権打倒と一体の闘いとして刻印したのである。 さらにオール沖縄のたたかいに「本土」のたたかう内容と質が問われ、辺野古新基地建設工事を止める「本土」での運動や「本土」各地で沖縄のたたかいとつながり拡げていく運動が開始され、国会包囲に結集していることが、今回の闘争の大きな特徴のひとつであった。 今回の国会包囲では辺野古現地の座り込みを強化する沖縄のたたかいに応え辺野古現地へ行こうと呼びかけられ、今すべきことがはっきりと指し示された。 沖縄―「本土」つらぬき闘いぬこう! 全人民政治闘争として闘争を拡大強化し、辺野古新基地建設阻止―日帝・安倍政権打倒に勝利しよう! |
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