|
■1月25日 千葉 新ヤグラ撤去阻止! 反対同盟先頭に第4回公判を闘う 一月二十五日千葉地裁民事二部、岸裁判長のもとで、ヤグラ裁判(工作物収去土地明渡請求事件)第四回口頭弁論が開かれた。三十名が駆けつけ、反対同盟とともに闘った。市東さんの農地裁判における撤去請求項目に看板とヤグラが含まれていたことから、反対同盟は、看板とヤグラは同盟の所有物であるという所有権確認訴訟を起こした。空港会社は、農地裁判における請求は変更しないまま、新たに同盟に対してヤグラを撤去するよう裁判を起こしたものが本件である。不当な二重請求を行っている。 この日の法廷は双方、準備書面を陳述した。弁護団が内容を説明した。「NAAは市東さんの賃貸借契約が終わったと主張するが、契約は有効に続いている。農地法二十条二項二号は、適性手続きが明示されていないので、憲法三十一条に違反する」「小作人の意志に反して小作権を奪われる。公共のために利用するものである。公共のために利用するには正当な補償が必要。憲法二十九条三項に違反する」「離作補償は、損失補償に遠く及ばない。生存権をうたう憲法二十五条に違反する」「『農地法五条の申請は、二十条の許可と合わせてやるべきだ』という局長の通達も出ており、小作人の合意が前提条件になっている」。 「NAAは二十条二項による申請適格がない。不在地主だった」「解約許可申請の期間制限として、一年の目安がある。市東さんの畑に対しては、十五年にわたって放置していた。一年をはるかに越える時間の経過で、土地取得自体が無効である」「成田市農業委員会は受理を拒否するべきだったが、漫然と受理した。これが一つの違法。対象農地を誤っており、事実誤認がある。審理不尽。重大な瑕疵である」。 「千葉県農業会議では、市東さんの意見も聞かず、適性手続きを踏んでいない」「賃貸借契約の解約は、有効になされていない。市東さんの契約は有効に続いている」数多くの違法を明らかにし、農地強奪、ヤグラ強奪の不当を主張した。 同盟弁護団は最後に、岸裁判長を牽制した。「ヤグラと農地は一体のものであるから、この裁判の審理を先行させて強奪判決を出し、耕作権裁判は二番煎じの判決を出すようなことがあってはならない。慎重な審理を求める」次回は、五月三十日に開かれる。 閉廷後、弁護士会館で報告会を持った。弁護団は「NAAの土地取得そのものの不当、空港を作ってはならなかったことを裁判所に分からせる。今後本格的な論戦になる」「成田市農業委員会では委員が『小作人の同意なく解約した例を知らない』と言っていた。しかしフリーパスで通してしまった。間をあけて期日が決められたことは、裁判長が豹変し、危険なことがある。次回ひきしめて臨みたい。県の担当者をもう一度証人尋問し、フリーパスについて追及したい」と解説した。 反対同盟・伊藤さんは、「三里塚闘争は五十年目を迎えた。米軍の作戦計画の学習会を行った。軍事空港阻止、農地死守を闘おう」と呼びかけた。 午後には千葉市街で、情宣・署名活動を行った。五万人署名・賛同署名を推進し、農地取り上げ阻止を反対同盟とともに闘おう。 |
当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.