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     1月24日 福井

     高浜原発再稼動阻止現地闘争

    
現地で全国集会開く 600人が参加


 

 大雪が予想されていた一月二十四日、「高浜原発再稼働を許さない!全国集会」が、福井県高浜町で行われた。集会を呼びかけたのは、若狭の原発を考える会。関西電力は一月末にも高浜三号機の再稼働を強行しようとしており、この日の全国集会をはじめとする一連の現地行動は、これを何としてでも阻止しようと取り組まれたものだ。集会やデモには、福井県や関西各地、首都圏をはじめ、青森、愛媛、鹿児島など原発を抱える各地から、活動家・労働者・市民・学生らが結集し抗議の声を上げた。
 全国集会に先立って、高浜原発を見下ろす展望台に結集した全国の仲間は、午後十二時から抗議集会を開いた。簡単な集会の後、そのままデモで高浜原発北門前に移動し、関西電力に対する抗議申し入れを行なった。ゲートを固く閉ざした原発前には、福井県警の機動隊が大量動員されてデモ隊を威圧する。敷地内の建物からはデモ隊にカメラを向けて監視する人物もいる。不当な弾圧をはねのけて全国の仲間は、関電に怒りの声を叩きつけた。
 午後二時から高浜町文化会館大ホールで、全国集会実行委員会が主催する集会が始まった。集会には各地から約六百人が参加した。最初に主催者を代表して、木原壯林さんがあいさつに立った。木原さんは「高浜原発は三十年を超える老朽原発であり、とくに危険だ。再稼動すれば一年以内に大なり小なり事故が起こるだろう。大きな事故が発生すれば地元・関西一円は汚染地域になる。原発事故は自然災害ではない。原発は人間が動かしているもので必ず止められる」と述べた。つづいて各地・各団体からのアピールに移る。計十三人が、以下の団体を代表して発言した。原子力発電に反対する福井県民会議、高浜町在住者、平和フォーラム、原発なしで暮らしたい丹波の会、若狭連帯行動ネットワーク、ストップ川内原発! 3・11鹿児島実行委員会、再稼動阻止全国ネットワーク、大間原発反対現地集会実行委員会、さよなら原発神戸アクション、大熊町の明日を考える女性たちの会、伊方原発50km圏内住民有志の会、関西学生アルバイトユニオン、釜ヶ崎日雇労働組合である。「傍観者がいては原発は止められない」「関電は震災への備えをしていない。次世代に負の遺産を残すことはしてはならない」「川内原発では再稼動後もたくさんの問題が生まれている」「大飯の闘争に比べても、今回の闘争は前進している」「高浜地元住民の意識は大きく変化している」「住民は帰還できると言っている安倍首相は、大熊で国会をやれ」「地元の同意手続きが終わっているというのはまったくのうそ。伊方でも住民は再稼動に同意していない」「ベテランの方だけでなくもっと広がりをもった運動を」「基地も原発もなくそう」など、それぞれ熱のこもったアピールが続き、参加者は大きな拍手を送った。最後に「原発が人類の手におえる装置でないことは、福島の大惨事が大きな犠牲の上に教えるところです」「原発反対の声をあげ、裁判にも勝利して、原発を全廃に追い込みましょう」とする決議文が採択され、集会は終了した。
 その後、高浜町内でデモが行なわれた。デモコースは集会場から高浜町役場をへて、JR若狭高浜駅までだ。デモが出発するころには、日も傾き始め、寒さも強まっていた。「再稼動を許すな」「原発なくそう!命が大事」などのスローガンを叫んで元気に行進するデモは、高浜町住民の大きな注目を集めた。手を振って応える人も多くいた。なかには駆け寄って来て、「地元では反対の声をあげにくい」と地元の切実な現状を伝える住民もいた。


 

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