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     1月17日 東京

     アキヒト・ミチコはフィリピンへ行くな!

     
右翼の敵対うち破り、渋谷で集会・デモ


 

 一月十七日午後一時三十分より、渋谷勤労福祉会館において、有事立法―改憲阻止 反帝国際連帯 反戦闘争実行委員会(反戦闘争実)主催の、「1・17天皇のフィリピン訪問に反対する集会・デモ」が取り組まれた。
 はじめに司会の派兵反対実行委員会の仲間が「一月二十六日からの天皇アキヒト・皇后ミチコのフィリピン訪問によって戦争、戦後責任の一切を清算する攻撃を粉砕しなければならない。右翼天皇主義者が本集会への襲撃を企てているが、これを断固はねかえして集会、街頭政治行動を貫徹していこう」と呼びかけた。
 つぎに、フィリピン新民族主義者同盟(BAYAN)から約一時間にわたって講演が行なわれた。 その要旨は、フィリピン侵略戦争時における日本軍のフィリピン人民虐殺の実態を暴露・糾弾するものであった。とりわけフィリピン人女性に対する日本軍性奴隷制度(日本軍「慰安婦」制度)の強制など、日本軍による戦争犯罪を明らかにした上で、真の謝罪や補償もなく、日本の戦争責任を清算しようとするアキヒトのフィリピン訪問を民衆は歓迎していないと述べた。
 さらに、戦後も続く日米帝国主義のフィリピン侵略・植民地支配に対して、日比人民は連帯して共にたたかおうと呼びかけた。
 講演への質疑応答の後、昨年十一月に取り組まれた、国際民衆闘争同盟(ILPS)総会、およびフィリピンAPEC首脳会談反対闘争に参加したアジア共同行動日本連からの闘争報告があった。
 休憩をはさんだ後、反戦反天皇制労働者ネットワークより講演を受けた。その要旨は、おおよそ以下のものであった。
 昨年六月のフィリピン大統領アキノが国賓として訪日した際、天皇アキヒトとの会見の席上でアキノはフィリピンへの招待をした。アキノは同時にアジア海域での自衛隊活動を歓迎・賛美し、自衛隊がフィリピン軍基地を使用するために訪問軍協定を締結したいとの姿勢を示した。
 ふり返れば、日本帝国主義の世界的展開が全面化していくなかで、カンボジアPKOを皮切りにした自衛隊の海外派兵が開始された。そしてそれと連動した形で天皇アキヒト・皇后ミチコの訪問も行われている。日帝のアジア侵略のための自衛隊派兵と天皇外交は同時並行で進められているのであって、これが「世襲の国家機関」としての天皇(制)の本質である。
 「戦争国家」という言葉が一般化してきているが、本当に戦争の時代に入った現在、同時に天皇制を考えていかなければならない。この問題意識を欠落させたままでの反帝国主義、アジア連帯運動はアジアの人民からは信用されない。そういった意味で今回の取り組みは大変意義はある。共にたたかいましょう。
 講師への質疑応答の後、呼びかけ団体である派兵反対実、労働運動活動者評議会から決意表明を受けていった。
 つづいて、集会決議(案)が提案され、全体の圧倒的拍手で確認されていった。
 最後にシュプレヒコールを全体で唱和して集会を成功裏に終了し、渋谷一周のデモへとうって出た。
 沿道には道を挟んだ反対側に右翼排外主義集団十数名が「日の丸」や旭日旗を立て、警察・機動隊に守られながら敵対を繰り返してきたが、このようなケチな敵対を断固としてはねのけ、渋谷駅前から神宮通り公園まで力強くデモ行進を貫徹した。



 

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