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     1月10日 三里塚

    反対同盟が新年デモ・旗開き

         農地死守の決意固め、2016年闘争宣言発す
   

 

 一月十日、反対同盟による第一波のたたかいとして、新年デモと団結旗開きがたたかいぬかれた。晴天のもと、三里塚闘争五十年の地平をあらためて確認し、二〇一六年市東さんの農地を守り抜いてたたかう決意を打ち固めた。

 ●二〇一六年最初の「用地内」デモ

 午前十時、東峰神社において、市東孝雄さん、萩原富夫さんら反対同盟は毎年恒例の神社のしめ縄の付け替えをおこなった。そして、「用地内」東峰の東峰開拓組合道路に移動し、新年デモ出発前の打ち合わせを開始した。
 はじめに司会の伊藤信晴さんがあいさつに立った。
 伊藤さんは「二〇一六年、激動の時代の幕開けに、反対同盟は三里塚闘争五十年を迎えた」と「農地死守・実力闘争」の三里塚のたたかいをふりかえり、「市東さんの農地を守り抜く決戦として、徹底的にたたかいぬこう」とあいさつした。
 つづいて、太郎良さんが「二〇一六年闘争宣言」を読み上げ参加者全員の拍手で確認した。
 動労千葉、市東さんの農地を守る会、反対同盟顧問弁護団の発言につづいて、共闘団体の発言で決意表明に立った統一委員会の同志は、第一に、裁判闘争、三里塚現地闘争たたかいぬき、市東さんの農地を守り抜くこと。第二に安倍政権打倒を掲げ、反戦・反基地、反原発闘争をたたかいぬく。第三に、伊勢志摩サミット粉砕に決起することを決意表明した。
 打ち合わせの最後に、参加者全員で「市東さんの農地を守りぬくぞ!」「第三滑走路計画粉砕!」と「用地内」に響きわたる戦闘的なシュプレヒコールをあげデモ行進に打って出た。デモ隊は、開拓組合道路から、市東さん宅前を通り、南台にある市東さんの畑までのコースを意気高く行進した。

 ●反対同盟先頭に闘う決意

 新年デモをたたかいぬいた反対同盟と、支援勢力は成田市内のレストランに移動し、そこで団結旗開きを開催した。
 午後一時すぎ、司会の宮本麻子さんのあいさつで団結旗開きが開始された。
 はじめに、「二〇一六年闘争宣言」を太郎良さんが読み上げた。「戦争と改憲、弱者切り捨て、TPP推進の安倍政治を一刻も早く止めなければならない。安倍打倒が市東さんの農地を守る道だ。国会闘争、辺野古新基地阻止、反原発、そして三里塚で、力強い大衆運動を作り出し、団結して安倍打倒へ総決起しよう!3・27全国総決起集会へ結集しよう! 7・3三里塚五十周年の集いの歴史的成功を勝ち取ろう!」と太郎良さんは「闘争宣言」を力強く読み、参加者全員が万雷の拍手で確認した。
 つづいてリハビリ中の北原さんのあいさつ文を市東孝雄さんが代読した。「反対同盟は市東さんの農地を守り抜くために一致団結してたたかう。第三滑走路計画を粉砕しよう」そして「戦争へとのめり込む安倍政権を打倒しよう。反対同盟は健在です。みなさん、ともにたたかかいぬこう」と檄が発せられ、会場全体の拍手で確認した。
 そして、市東孝雄さんがあいさつをした。「反対同盟は、戦争反対、軍事空港建設反対を掲げてたたかってきました。まさにいま、反対同盟のたたかいの真価を発揮するときだと思います。みなさんとともにできる限りの力を出してたたかいます。最高裁に変な判決を出させないたたかいをともにたたかいましょう」と力強く訴え、市東さんの音頭で乾杯をおこなった。
 市東さんの農地取り上げに反対する会、弁護団などの諸団体の連帯あいさつにつづいて、支援団体の発言で統一委員会の同志が決意表明に立った。同志はまず、三里塚闘争をブントのたたかいとしてたたかいぬいてきたこと明らかにし、二〇一六年、市東さんの農地を断固として守り抜くことを宣言。そして安倍政権打倒を掲げ左派の総結集を作り出していくたたかいを継続していくこを打ち出した。さらに1・17天皇フィリピン訪問反対闘争に決起することや、五月伊勢志摩サミット反対闘争に決起することを力強く宣言した。
 また決意表明に立った二期阻止全国共闘のたたかう仲間は、①市東さんの農地を守り抜くたたかいとして、最高裁五万人署名にとりくむこと、②反帝国際連帯のたたかいとしてアジア共同行動の運動を推進していくこと、③伊勢志摩サミット反対闘争には、大衆的な陣形で「対テロ戦争」に反対していくこと、④辺野古新基地建設反対闘争に沖縄―「本土」を貫いてたたかいぬく、⑤天皇フィリピン反対闘争に決起することなどを決意表明した。
 さらに、共産主義青年同盟の同志は、三里塚闘争に決起することと、辺野古新基地建設阻止闘争をたたかいぬくことを決意表明した。
 旗開きの最後に、反対同盟を代表して、事務局の萩原富夫さんがまとめを提起した。「反対同盟は、農地死守を武器にして安倍政権の成田軍事空港の完成にむけた、空港二十四時間化、市東さんの農地を取り上げ、そして第三滑走路建設へと向かおうとする攻撃に真っ向から対決します。そして、沖縄・辺野古のたたかいに連帯したたかいぬきます。そして、最高裁五万人署名を推進し、裁判闘争とたたかい、市東さんをまもりぬこう」と萩原さんは訴え、会場から拍手と歓声がわきあがった。
 伊藤信晴さんの音頭で、ガンバロー三唱を参加者全員でおこない旗開きはしめくくられた。


 

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