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■11月22日 東京 新宿で辺野古新基地建設阻止緊急行動 大成建設本社に怒りの声叩きつける 十一月二十二日午後二時より、新宿アルタ前にて「辺野古の海を埋め立てるな! 11・22新宿デモ」が緊急に取り組まれた。主催は辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)。 翁長知事による十月十三日の埋め立て承認取り消し決定に対して、政府・沖縄防衛局は「私人」として行政不服審査請求を行った。そして「身内」である国土交通相は、防衛局長の主張をすべてうのみにして、二十七日に知事による埋め立て取り消しに対する執行停止決定を下したのである。 その一方で政府は、知事権限の剥奪を狙って行政代執行の手続きを進めている。しかもそれを審理する福岡高裁那覇支部長を、多見谷寿郎へとすげかえたのだ。多見谷は三里塚芝山連合空港反対同盟「用地内」農民である市東孝雄さんの農地を強奪する判決を下した極悪裁判官である。 それと連動する形で、十一月初旬より警視庁機動隊百名以上が名護現地に派遣され、弾圧の前面にたっているのだ。それ以降、弾圧は明らかに強化され、ケガ人が続出している。海上保安官(海猿)による殺人まがいの海上抗議行動参加者へのテロ弾圧も激化している。まさに辺野古に対して日帝国家権力の全体重をかけた攻撃がかけられているのだ。 辺野古現地でたたかう人民は、不屈の精神で自らの身体を張った実力抵抗闘争にたちあがっている。十八日には、早朝より千二百名以上がキャンプ・シュワブゲート前に座り込み、工事車両その他一切の車両の出入りを阻止する素晴らしいたたかいに起ちあがったのだ。この粘り強いたたかいに応えるべく、三連休の寒空の中、新宿駅東口アルタ前にはおよそ六百人が結集した。 はじめに、「基地をつくるな! 辺野古につくるな!」「埋め立てやめろ!」「警視庁は弾圧やめろ!」などのコールが全体で唱和された。つづいて主催者あいさつが辺野古実の中村さんから行われた。中村さんはこの間の政府による不法な工事再開を弾劾すると同時に、「辺野古で日々たたかっている人たちと連帯して、この首都圏・東京で沖縄の基地をなくす、辺野古の埋め立てをやめさせる声をあげていくために市民に訴えていこう。ともに最後まで頑張りましょう」と訴えた。 つづいて沖縄現地から駆け付けた、ヘリ基地反対協議会共同代表の安次富浩さんより、現地報告を受けた。「警視庁機動隊が高級リゾートホテルで寝泊まりしながらゲート前の私たちの非暴力直性行動に対する排除をおこなっています。海上でも全国から集められた海上保安庁職員が暴力をもって私たちの抗議行動を封殺しようとしています」「市東さんの土地を取り上げる不当判決をした人物が福岡高裁那覇支部長として赴任してきます」と、安倍政権による沖縄人民の民意圧殺攻撃を徹底弾劾した。 さらに、「たとえ司法がどのような反動判決を下そうとも、私たちはたたかいをやめるわけにはいきません。沖縄の未来は沖縄の大衆運動の手で切り拓いていきます。それが戦後七十年間沖縄に基地を押し付けてきた日本政府に対する回答です」と力強く訴えた。 つづいてカンパアピールが行なわれた後、「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」の高田健さんからアピールを受けた。「十月十九日、十一月十九日には国会前に九千人以上が集まりました。全国で戦争法に反対する運動をつづけています。その中で辺野古の新基地建設反対運動を大変重要な課題と位置付けています。戦争法と辺野古の問題は一体だと思います。総がかり実行委員会は皆さんといっしょにたたかいます」と語った。 次に十一月十八日までの一週間辺野古に滞在した、辺野古リレーの仲間より発言を受けた。仲間は警視庁機動隊が辺野古現地に来て以降、暴力的弾圧がエスカレートしていることを具体例をあげ弾劾した。そして「弾圧激化にも沖縄の人々はぜんぜんめげていません。水曜日(十八日)には早朝六時より千人以上の人がゲート前にかけつけ、全ゲートを埋めつくした。山城さんの呼びかけで全員で歌を歌いラインダンスを踊った。沖縄の人々が本気で立ち上がればすべての基地を封鎖することができることを示した」さらに、「辺野古リレーは東京で可能な活動として、警視庁による数々の暴行を告発していく活動や都議会へ陳情をしていきます。皆さんのご協力をお願いします」と締めくくった。 他にも沖縄環境ネットワークや、STOP辺野古埋め立てキャンペーンからの発言、社民党の福島みずほさんからの連帯メッセージが代読された。また、日音協から「沖縄を返せ」の歌が披露された。その後シュプレヒコールをあげ、デモへと移った。 デモは連休で人でごったがえす新宿駅周辺を練り歩いた。沿道からはデモへの賛意を示し手をふる人や拍手をする人も多くいた。途中、施工業者である大成建設本社のあるビルに向け、デモ隊は「大成建設は軍事基地建設工事をやめろ!」「沖縄を犠牲にして儲けるな!」「大成建設は戦争協力やめろ!」などのシュプレヒコールを叩きつけた。 デモ解散地点では、十一月二十九日の日比谷野外大音楽堂での辺野古新基地建設反対大集会への結集が呼びかけられ、この日の緊急行動は終った。 |
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