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■10月30日 東京 狭山事件の再審を求める市民集会 証拠の全面開示に応じない検察を批判 十月三十日、日比谷野外音楽堂において「不当有罪判決から四十一年! いまこそ事実調べ・再審開始を! 狭山事件の再審を求める市民集会」(主催:狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会)が開催された。 一九七四年十月三十一日に東京高裁・寺尾裁判長が下した無期懲役の不当判決を糾弾し、徹底した証拠開示と事実調べ、再審開始の扉をこじ開けるために、石川さん夫妻、弁護団、全国の部落大衆、冤罪事件被害者が結集し集会とデモを闘った。 石川さんは発言において、三者協議が始まり次々と隠されていた証拠が開示され、特に逮捕直後に書かされた上申書が開示され、脅迫状の筆跡とまったく違うことが明らかになったことで、事実調べ・再審開始がなされると期待したがいまだかなわないことを糾弾し、さらなる支援を呼び掛けた。 二〇〇九年から裁判長・検察官・弁護団による三者協議が開始され、これまで二十五回行なわれ、百八十一点の証拠が開示されてきた。弁護団はこの開示証拠から百七十六点におよぶ新証拠・新鑑定を裁判所に提出してきた。弁護団報告で中北弁護人が報告していたが、石川さんが、犯人とされた被害者のかばんや万年筆の供述などのいわゆる「秘密の暴露」も、新証拠・新鑑定によって完全に崩されてきている。寺尾判決の不当性はまったく明らかだ。 集会では、基調報告とともに足利事件、布川事件、袴田事件の冤罪事件被害者の発言がなされた。証拠の全面開示に応じない検察批判、これほど無実の証拠があるにも関らず再審開始決定を出さない裁判所を批判し、石川さんとともに再審・無罪を勝ちとる決意が述べられた。袴田さんのお姉さんと支援者は、袴田さんの近況を報告した。 集会後は、東京駅近くの常盤橋公園までデモ行進が行なわれた。 |
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