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■10月14日 東京 辺野古埋め立て承認取り消し発表 首相官邸前に350が結集し緊急行動 十月十四日午後六時三十分より、「埋立て承認は取り消された! 辺野古の調査・工事はすべて中止せよ! 官邸前抗議行動」が沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックのよびかけで緊急に取り組まれ、およそ三百五十名の人々が結集した。 司会のあいさつの後、一坪反戦地主会関東ブロック、ピースボート、総がかり行動実などが次々と発言し、辺野古新基地建設絶対阻止の決意を表明した。 そして、辺野古現地から電話を通じて、病気療養から戦線へと復帰した沖縄平和運動センター事務局長の山城博治さんが発言した。山城さんは、十三日の翁長知事の取り消し表明で、ゲート前は歓喜の坩堝(るつぼ)となり沸きに沸いたことを報告した。また、「来週以降大きな局面が必ず来る。沖縄と『本土』が手を取り合ってたたかおう。健康も回復してきており、運動の現場に立ってたたかう」と力強い決意を表明し、参加者からはひときわ大きな声援と拍手が送られた。 さらに国際環境NGOのFoEジャパンから、前日に取り組まれた首相官邸前での緊急行動について報告された。また、全労協から中岡事務局長、全国一般東京労組からは大森委員長、さらに東京東部や南部、練馬などで辺野古新基地反対運動に取り組む市民などが次々と連帯発言に立ち、辺野古新基地建設と、戦争法案強行成立をはじめとした安倍政権のおし進める戦争国家化に対してたたかう決意が熱く語られた。 最後にシュプレヒコールを首相官邸に叩きつけた後、辺野古現地で歌い続けられている、「座り込めここへ」を行動参加者全員で唱和して本行動は終了した。 二〇一三年十二月二十七日の前知事仲井眞による、だまし討ちで強行された埋め立て承認を許すことなく、沖縄人民はキャンプ・シュワブゲート前を実力占拠し、二十四時間体制で工事車両の搬入を阻止するたたかい、海上でのボーリング調査阻止行動を粘り強く取り組んできた。 日帝政府による沖縄への差別軍事支配(構造的差別)と対決し、辺野古新基地建設阻止をたたかう「オール沖縄」のたたかいは、機動隊、ガードマン、軍警、海保による暴力的弾圧・不当逮捕や、右翼ファシストの襲撃などに対し、不屈にたたかい抜かれて来た。 この辺野古現地での身体を張った実力攻防と、それとがっちり結びついた沖縄人民の「島ぐるみ」の決起こそが、翁長知事の埋め立て承認取り消しをついに引き出したのだ。辺野古新基地建設阻止闘争は、沖縄人民の解放(自己決定権)をはらんだ新たな段階に入った。 日帝安倍政権は沖縄人民の全島的決起を、むき出しの国家暴力の発動によって抑え込もうしようとしているが、それはさらなる沖縄人民の決起を生み出すだけである。「弾圧は抵抗を呼ぶ。抵抗は友を呼ぶ」という不屈の精神は、辺野古決戦―沖縄解放闘争の中にしっかりと継承されている。沖縄人民は、今後もたたかいの手を決してゆるめることはない。 ヘリ基地反対協議会は、十月十四日の緊急声明において「私たちは、知事が、沖縄が孤立しないように全県・全世界と連帯し、新米軍基地を阻止するための座り込みへの参加を呼びかけます」と、一切の違法な埋め立てに関する調査・工事を許さない座り込み闘争を呼びかけている。 この呼びかけに応える、「本土」労働者階級人民の決起こそが、辺野古新基地建設を阻止する決定的なカギである。 沖縄―「本土」貫き、米軍基地撤去闘争をたたかおう。辺野古新基地建設阻止の実力攻防に全国から決起しよう。 |
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