共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

     9月14~19日 東京

    戦争法案の廃案求め六日間の激闘
  
 
     20名の不当逮捕を弾劾する


 
  
 九月十四日より十九日未明まで、六日間にわたり戦争法案強行成立を阻止するための国会行動が取り組まれた。午後一時より国会裏の議員会館付近での座り込み行動、午後六時半からは、深夜から翌朝にまで及ぶ国会包囲が連日たたかわれ、われわれも全力でこの行動に起ちあがった。

 ●14日 国会前解放・占拠

 十四日午後六時三十分より、総がかり行動主催の集会が開催され、「戦争法案絶対廃案!」「安倍政権は即刻退陣!」のコールに呼応する人民の怒りの声が国会周辺にとどろき渡った。その間にも国会へと続々と結集する人の波は続き、歩道はあふれんばかりとなっている。「車道を開けろ!」のコールが自然発生的にわきおこる。
 これに恐怖した国家権力機動隊は、大型装甲バスを正門周辺につぎつぎと横付けし、バリケード代わりにしたが、結集した人民はつぎつぎに鉄柵をなぎ倒し、あるいは乗り越え、機動隊車両のすき間をかいくぐって国会へと殺到した。8・30につづいて再び国会前の大通りは人民によって解放・占拠された。
 総がかり実集会の後も、青年・学生などが中心となって路上への座り込みは継続され、機動隊による不当弾圧と対峙しつつ、深夜までたたかいぬかれた。この日は、通行規制に抗議する二名が不当逮捕された。

 ●15日、16日 弾圧激化を打ち破った!

 十五日の国会行動は、前日の路上解放に恐怖した国家権力機動隊による重弾圧体制下でたたかわれた。機動隊は前日の五千人から八千人体制へと増員された。二重の鉄柵設置に加え、幾重にも機動隊を配備し、人民の決起を暴力装置で抑え込もうという意図が明らかである。機動隊員は人民への敵意をむき出しにし、鉄柵撤去・路上解放をめざす人民の決起に暴力的に襲いかかった。
 これにひるまず人民は決起し、各所で決壊が発生したが、機動隊は三名を不当逮捕した。連行の際には被弾圧者に激しい暴力が加えられている。徹底弾劾しなければならない。
 十六日には昼間、横浜での地方公聴会に対する人民の包囲行動がたたかわれた。参加者は、議員の乗る車両を実力阻止するため、座り込み闘争に決起した。
 国会前では前日をさらに上回る弾圧体制が敷かれた。国会正門前道路は機動隊の大型装甲車が約三十台、入り込むすき間を作らないまで密着して配備された。
 歩道はすでに立錐(りっすい)の余地もない。強い雨が降る中、いたる所で路上を解放させるべく人民の実力的決起が展開された。
 国会正門前の最前線でたたかっていた青年・学生らはスクラムを組んで、力で押し込んでくる機動隊に身体をはって対峙した。
 午後九時から十時頃にかけ、機動隊は十一名の仲間を次つぎと隊列から引き離し、不当逮捕しさったのである。数人がかりで路上に引き倒し、連行の際には全身に殴る蹴るの暴行を加えた。絶対に許すことはできない。この他にも機動隊の通行規制に抗議した二名が不当逮捕されている(九月二十五日に全員が釈放された)。
 この日の特別委員会強行採決は阻止された。深夜まで採決阻止の声が国会周辺に響き渡った。また、十三名が逮捕勾留されている麹町署への抗議行動が当日深夜に取り組まれた。

 ●17日、18日 戦争法案採決強行弾劾

 十七日は、朝九時より総がかり行動実による国会行動が取り組まれ、断続的に集会が開催された。午後四時三十分頃、「二時間の締めくくり質疑」を残したまま、だまし討ちで特別委員会採決が強行された。安倍政権の暴挙に抗議すべく人民が続々と国会前に結集してくる。国会前の二車線の車道と路上は人民に埋め尽くされ、翌日まで抗議の声が続いた。
 十八日も朝九時より、総がかり行動実の抗議集会が断続的に開催された。全国各地の組合旗がはためき、地方からの参加者が続々と国会前に結集してきていることが分かる。
 アジア共同行動日本連も、各地からかけつけ、反戦闘争実の仲間とともに国会正門前で強行採決阻止闘争をたたかいぬいた。
 参院本会議において、野党は不信任決議案の連発や、山本太郎議員の「一人牛歩」などで抵抗したが、日をまたいだ十九日午前二時過ぎ、自公は圧倒的多数で採決を強行した。
 国会外では、朝まで抗議のシュプレヒコールがつづいた。

 ●左派勢力のさらなる飛躍を

 この六日間にわたる国会前での戦争法案成立阻止決戦は、日本労働者階級人民にとって大きな歴史的経験であった。
 安倍右翼反動政権の戦争攻撃に対して、広範な人民が続々と反対闘争にたちあがり、街頭を埋め尽くした。戦争法案成立阻止闘争は、まさに国論を二分する全人民的政治闘争としてたたかいぬかれた。同時にこのたたかいが、継続的かつ全国的なたたかいとして大きく発展したことも特徴といえるだろう。
 この人民の直接行動へのたちあがりこそが、会期延長の期限間際まで強行成立を引きのばし、安倍政権を決定的窮地にまで追い込んだのである。
 労働者階級人民は、警察権力による不当な規制をはねのけ、大衆的直接行動で国会前を埋め尽くすたたかいに決起した。増援され、日ごとに強化されていく機動隊重配備の中に、国家の暴力的本質を見てとり、秩序派の制動を突破して、鉄柵をなぎ倒し国会前の路上を埋め尽くした。ある者が機動隊を陽動しているすきに、各所で鉄柵を結ぶロープをほどき決壊させ、ある者が鉄柵を安全な場所へと移動させ人民を誘導する。逮捕されそうな参加者を、現場の皆で協力して機動隊から奪還するなど、創意工夫をこらした人民の実力決起が国会周辺の各所で自然発生したのである。
 とりわけ、不当逮捕にひるむことなく、連日の激闘を最先頭でたたかいぬいてきた青年・学生たちの起ち上がりを断固として支持・支援し、共にたたかいぬいていかなければならないだろう。
 一方でこれらの大衆的直接行動の広がりと、のべ二十名におよぶ被弾圧者の存在を無視するばかりか、「過激派」「極左」などのレッテルを貼り、敵対・排除をする秩序派勢力との対決も新たな課題となってきている。
 さらなるたたかいの強化が問われる。強化される日米軍事同盟にもとづく自衛隊派兵を阻止し、戦争法制を廃止に追いこんでいかなくてはならない。弾圧にひるむことなく直接行動に立ちあがり、労働者階級人民の先頭でたたかいぬく左派勢力の構築は歴史的急務だ。



 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.