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■8月30日 東京 十二万人が国会を大包囲 規制線突破し国会前車道占拠 八月三十日午後二時より、戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会(総がかり行動実)が主催する、十万人国会大包囲行動が取り組まれた。 戦争法案を衆議院本会議で強行可決した自公政権に対し、全国各地で怒りの決起が巻き起こっている。 今回の行動は、九月中旬にも予想される、参議員での強行採決を阻止し、戦争法案を廃案に追い込んでいくための政治決戦として、国会周辺十万人、全国で百万人結集が呼びかけられたものである。 秋雨前線の停滞により、一日中雨が降り続く肌寒い天候にも関わらず、国会周辺には午前中より人々が続々と集まりはじめ、昼過ぎにはすでに一帯が包囲される状況となった。 この日は日比谷公園内でも、ブースが設けられており、日比谷から霞が関の周辺一体が、人民によって埋めつくされたのである。国会周辺の駅は人、人、人でごった返し、駅から出るのに一時間近くかかる状態だ。 われわれは、集団的自衛権法制化阻止・安倍たおせ! 反戦実行委員会(反戦実)の仲間とともに、国会正門前に結集した。 八月二十七日午後より、無期限のハンガーストライキ・参議院議員会館前での二十四時間の座り込み闘争に突入している、安保関連法案制定を阻止し、安倍政権を打倒するための学生ハンスト実行委員会(学生ハンスト実)も、この日は国会正門前へと場を移動し、ハンスト・座り込み闘争を継続していた。 多くの包囲行動参加者が学生ハンスト実の訴えに足を止め、アピールに聞き入り、声援を送っていた。突入後七十五時間を経過したハンスト当該やスタッフの学生は次々と連帯の握手や写真撮影、マスメディアからの取材を求められていた。 集会開始が近い時間になると、国会周辺の歩道は立錐の余地もなく埋めつくされ、一歩も進むことができない状態となり、将棋倒しによる事故発生の危険性が高まっていた。こうした中で機動隊の設置した鉄柵は、結集した圧倒的人民につぎつぎと乗り越えられ、あちこちで「決壊」が発生し、通路に押し込められていた人々がいっせいに路上におどり出ていった。国会正門前の路上は、結集した人民によってあっという間に埋めつくされていったのである。 これまでの国会前行動で、機動隊による不当な通行規制を受け続けてきた人々の表情は、一様に熱気と解放感にあふれていた。 そのような高揚感のなか午後二時より、総がかり行動実による集会が開催された。司会の「安倍政権は即刻退陣!」「戦争する国絶対反対!」のコール、学者や政党などの発言、学生団体やジャーナリスト、文化人などの発言がつづいた。 とりわけ、辺野古新基地建設阻止闘争を最先頭でたたかい抜いている、ヘリ基地反対協の安次富浩さんは、沖縄でも午後五時より、戦争法案阻止の集会が取り組まれること。さらに、辺野古新基地建設阻止闘争と、戦争法案成立阻止を一体のものとしてたたかい、「安倍サタン政権を打倒しましょう」と力強く呼びかけた。 本行動の結集が十二万人と発表されると、大きなどよめきと圧倒的な拍手が参加者からわきおこった。最後に全体でのシュプレヒコールが唱和され、午後四時頃本行動を終えた。 安倍右翼反動政権は、支持率の急激な低下と、人民の闘いの高揚の前に完全に動揺している。株価の大幅下落など、アベノミクスの見せかけだけの「景気回復」の化けの皮もはがれてきている。 今回の国会十万人、全国百万人という空前の規模での戦争法案成立阻止闘争の高揚は、安倍政権に大きな打撃を与えている。 しかし安倍政権は九月中旬にも強行採決の姿勢を崩してはいない。さらにさらに闘いを強めていかなければならない。 職場、学園、街頭など、あらゆる現場で安倍政権の「戦争国家」化の動きを暴露し、安倍政権を打倒するたたかいをおし進めていこう。 |
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