共産主義者同盟（統一委員会）

■6月21日　東京

　　安倍たおせ!　全国総決起集会
　　　
　　　　三百五十人結集し熱気あふれる

　

　六月二十一日、東京渋谷区の千駄ヶ谷区民会館において「６・21安倍たおせ！　全国総決起集会」が「集団的自衛権法制化阻止・安倍たおせ！反戦実行委員会」（反戦実）の主催で開催された。全国から「安倍たおせ！」を掲げ、三百五十人が結集し、会場は、熱気に包まれた。
　集会がはじまる前に、ドキュメンタリー「沖縄辺野古海上行動の記録」が上映された。
　午後二時、司会の「安倍は、戦争法制を国会会期を延長してまで成立させようとしている」「重大な局面に私たちはいます」「戦争法制を許さず、安倍打倒を訴えよう」という呼びかけで、集会が開始された。
　つづいて、主催者あいさつ・基調提起に反戦実の松平直彦さんが立った。松平さんは「やっとわれわれのたたかう態勢ができた」と切り出し基調報告を力強く読み上げた。第一に、安倍政権がやっていることは、侵略国家への国家体制の転換であると断罪。第二に、安倍政権を倒し、新しい時代を切り拓く、歴史の岐路に私たちは立っている。第三に、沖縄は、日本の侵略国家化の重荷を集中的に背負わされようとしている。私たちは、沖縄のたたかいと連帯し、安倍政権を打倒し、辺野古新基地建設の阻止を目指す。第四に、戦争法案を廃案に追い込むたたかいに決起しようと、訴え、会場の参加者は万雷の拍手で応えた。
　つづいて、特別報告だ。
　沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの吉田さんは、沖縄辺野古現地での海上阻止行動、キャンプシュワブゲート前行動の報告をおこない、辺野古に駆けつけ阻止しよう、と訴えた。
　民主労総元首席副委員長・ＡＷＣ韓国委員会代表のホ・ヨングさんは、安倍政権は、侵略戦争の賠償もせず、新たな戦争法をつくろうとしている、と弾劾。アジア民衆運動で安倍の戦争政策を打ち砕いていこう、と訴えた。
　経産省前テントひろばの淵上太郎さんは、テントができて九月で四年になると、これまでの反原発闘争を振り返りながら、テント裁判一審不当判決を徹底弾劾し、反原発、戦争法案粉砕をたたかうと決意を明らかにした。
　次に、地域からの報告・決意がおこなわれた。
　京都Ｘバンドレーダー基地建設反対運動・被弾圧者は、六月四日早朝からの大阪府警公安三課によるデッチ上げ不当逮捕と不当家宅捜査を弾劾。完默非転向で弾圧を跳ね返したと勝利の報告を行った。
　日雇全協釜ヶ崎は、特別就労事業をやり、戦争も基地も差別も失業もない社会をめざすと決意を明らかにした。
　九条改憲阻止共同行動・関西は、関西での戦争法制反対運動の状況を報告した。
　休憩をはさんで、ロバートＤＥピーコによるミニコンサートが行われた。
　各地・各団体からの決意表明では、市民自治をめざす１０００人の会、九条の会さいたま代表世話人、原子力空母の母港化に反対し基地のない神奈川を目指す県央共闘会議、連帯社、有事立法―改憲阻止　反帝国際連帯　反戦闘争実行委員会からそれぞれたたかいの報告と決意が明らかにされた。
　各大学・学生からの発言では、学生が高額な学費に圧迫されていること、また大学当局が右傾化している状況や、沖縄・辺野古問題に取り組んでいることが報告された。
　行動提起では、デモ行進の説明と、ラディカル・マーチング・バンド「ノラ・ブリゲード」が紹介され、演奏とパフォーマンスを先頭に安倍打倒を訴えるデモ行進を渋谷界隈に訴えることが打ち出された。
　最後にシュプレヒコールで集会をしめくくり、デモ行進に打って出た。小雨模様の中、沿道の労働者・市民・学生の注目を集めながら、「戦争法制阻止、安倍をたおせ！」訴え、デモ行進を貫徹した。