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■6月7日 福岡 川内原発再稼働反対掲げ大集会 一万五千人の労働者・市民が結集 安倍政権は二〇三〇年の電源構成で原発の比率を20%から22%とする政府案を決め、九州電力川内原発を突破口に高浜・伊方原発の再稼動を進めようとしている。 五月二十七日、原子力規制委員会が九電川内原発一・二号機の再稼動の前提となる審査で事故時の対応手順などを定めた「保安規定」を認可したことをうけ、九電は八月に一号機、九月下旬に二号機の再稼動をおこなおうとしている。 「川内原発のスイッチは押させない、ストップ再稼動! 6・7 3万人大集会in福岡」が福岡市舞鶴公園で開かれ、九州・全国各地から一万五千人の労働者市民が集まった。アジア共同行動に結集する仲間も川内原発審査終了弾劾!のチラシ配布をおこなった。 集会では、最初に原発をなくそう九州玄海訴訟の弁護士が開会宣言をおこなった。続いて福島原発告訴団団長の武藤類子さんが「福島は今でも十一万人以上が家に帰ることができず、大量の放射能が放出され、福島原発は収束のめどは立っていない。子供たちの甲状腺がんは増え続けている。原発被害に誰一人責任を取らないのに、原発の再稼動がおこなわれようとしている。私たちは五月、原発事故被害者団体連絡会を結成した。今年二月には鹿児島と福島の女たちが再稼動に反対する東京行動をおこなった。互いの苦悩を分かち合い、もう一機の原発も動かさないように歩んでいきましょう」と呼びかけた。 次に川内原発建設反対連絡協議会会長の鳥原良子さんが「桜島・新燃岳・口永良部島の爆発的噴火が次々と起こっている。民意を反映しない鹿児島県知事、薩摩川内市長に怒りを感じる。伊藤知事は十一月の臨時議会で再稼動に同意しスピード決着したことについて、四月の県議選選挙で再稼動を争点化させず民意を反映させないためだったと暴露した。鹿児島地裁の運転差し止め仮処分申請却下の決定は適合性審査合格について合理性はあるというが、規制委員会の田中委員長でさえも安全性は担保されていないと繰り返し述べている。私たちは五月に原子力規制委員会に対して異議申し立てを行った。あきらめずがんばりましょう」と語った。 協賛団体から一千万人アクション、首都圏反原発連合、再稼動阻止ネットワークなどの発言、そして全国呼びかけ人の吉岡斉九大教授の発言に続いて、作家の広瀬隆さんがこの集会の模様は「正しい報道ヘリの会」が上空から空撮し、山本太郎議員がリポートをしていることを紹介し、全員が立ち上がってヘリコプターに手を振って答えた。住職の中嶌哲演さんの紹介のあと、主催者の原発いらない!九州実行委員会の各県呼びかけ人の代表挨拶が続いた。さらに共産党・社民党の国会議員の発言のあと、全ての原発の再稼動をストップさせようとの集会宣言が読み上げられた。 集会後、三コースに分かれて福岡市内繁華街にむけたデモ行進をおこなった。集会中大騒音を響かせて妨害を続けた右翼街宣車二十数台がデモにも妨害を繰り返してきた。九電本店前までのデモ部隊は本店前で再稼動を許さないシュピレヒコールをあげ、終了していった。 これより前の五月二十七日、十一万二千名を超える全国緊急署名提出と公開質問状の回答をもとめて九電本店総行動が行われた。再稼動阻止を訴え九州の各地を回り三百十一キロのリレーデモをおこなってきた鹿児島の住民や福岡など全国の支援者総勢二百人が集まり、直接交渉が始まるまで九電本店前で集会をおこなった。ストップ再稼動3・11鹿児島集会実行委代表など発言者は九電との交渉で住民説明会を開催させよう、最後までがんばろうとの固い決意を次々に明らかにした。 交渉の冒頭九電は、交渉時間をあらかじめ二時間と限定し、地震や火山、過酷事故対策など四十二質問項目について三分の一の回答もおわらないうちに時間切れを宣告し、五時間後打ち切りを強行した。私服・制服警官二十数名を待機させ、九電は再稼動前の住民説明会を開くことを拒否し、住民・市民の疑問や質問にまともに答えようとしない姿勢をあらわにした。 八月にも運転強行に踏み込もうとする九電へのたたかいを強め、全国の力で川内原発の再稼動を阻止しよう!福島の人々と共に全原発の廃炉をかちとろう! |
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