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     5月1日 東京

   第86回日比谷メーデー

  
労働法制改悪反対・反戦・反原発掲げ7千人結集


 

 五月一日、第八十六回日比谷メーデーが東京・日比谷公園で開催され、七千名以上が結集した。清掃・水道・JR・自治体労組といった大きな労働組合に加え、中小零細民間の労組や地域ユニオン、外国人労働者らが多数参加した。
 メーデーは、一八八六年五月一日、米国シカゴの労働者が八時間労働制を要求しゼネストに起ち上がったことが起源だ。「八時間働き、八時間寝て、残りの八時間は自分のために」をスローガンに掲げて米国三十五万人の労働者が決起し、多くの犠牲を払いながら八時間労働制の実現を勝ち取った。この米国労働者の決起が後に世界各地へと拡がり、今日に至っている。メーデーはそうした歴史的なたたかいの日だ。
 まず、オープニング企画として、「座りこめここへ」を合唱した。辺野古の闘争現場やメトロコマース支部のたたかいのなかで歌われている曲だ。「座り込めここへ~ここへ座り込め……」という歌詞が、三十年以上経って人々の心をつかんでいる。
 メーデーの集会は、冒頭東日本大震災で犠牲になった方々への一分間の黙祷で幕を開けた。国労東京地本の小澤一雅さんと全国一般全国協の木下孝子さんが議長団に選出され、主催者あいさつと連帯あいさつが行われた。来賓として社民党の福島みずほ参院議員と山本隆東京都産業労働局長あいさつをし、同じ日に代々木公園で開催された全労連らの中央メーデー実行委員会と韓国の民主労総からの連帯メッセージが披露された。
 集会参加者からの決意表明・訴えとして、労契法二十条裁判の原告である郵政ユニオンの仲間、移住労働者の権利獲得に奮闘する全国日系ブラジル人ネットワークの代表の方、解雇撤回と雇用保障を要求している全国一般東京労組のフジビ闘争団が発言し、「平和といのちと人権を!5・3憲法集会実行委員会」の高田健さんが横浜・臨港パークで開催される憲法集会への大結集をよびかけた。最後に、「第八十六回日比谷メーデー・アピール」が採択され、金澤壽全労協議長の音頭で参加者全員で団結ガンバローを三唱し、集会を締めくくった。
 集会後は、「霞門~土橋コース」と「西幸門~鍛冶橋コース」の二コースに分かれてデモ行進が行われた。参加者は色とりどりの横断幕やのぼり旗、かぶり物等のグッズを手にし、メーデーを盛り上げた。「労働法制改悪反対!」「安倍政権の暴走をゆるすな!」というシュプレヒコールが霞ヶ関の官庁街や銀座・新橋のオフィス街に響きわたった。途中、経産省前で脱原発を訴える「テントひろば」の方々と熱いエールをくみ交わす場面もあった。デモ解散後、参加者たちはそれぞれのグループに分かれて交流と団結を深め合った。平日のメーデーなので、ほとんどの労働者が各々の職場で使用者から「メーデー休暇」をかちとり、集会・デモに結集してきていることも確認しておきたい。
 今年も日比谷メーデーのメインスローガンは「働く者の団結で生活と権利、平和と民主主義を守ろう」だ。今、このスローガンを実践することが切実に問われている。また、サブスローガンとして★労働法制の改悪反対!一日八時間労働制の破壊を許さない!★福島を忘れない!原発の再稼働反対、すべて廃炉へ!★集団的自衛権の行使反対!戦争国家体制を許すな!が掲げられた。五月の連休明けから、労働法制の改悪や戦争法制の国会審議がはじまる。辺野古新基地建設や原発再稼働をめぐる情勢も緊迫してくる。職場・地域での粘り強い取り組みを積み重ね、仲間を組織し、安倍政権の一大反動攻撃を打ち砕く力をつくりだしていこう。


 

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