共産主義者同盟（統一委員会）

■4月9日　東京

　 15けんり春闘勝利中央総行動
　　
　　　　経団連・厚労省に抗議

　

　四月九日、15けんり春闘全国実行委員会の主催で「15けんり春闘勝利中央総行動」が経団連や厚労省への抗議行動と夜の総決起集会などの一日行動で取り組まれた。

　●経団連行動、代表団による要請を拒否

　昼過ぎに東京全労協の纐纈朗議長の司会で集会が行われた。実行委員会の共同代表である金澤壽全労協議長が「大企業が大幅賃上げをしたという報道があるが、中小企業労働者には厳しいままだ。与えられた賃上げを甘受することなく、労働法制改悪に反対して安心して働き生活できる職場をつくろう。そのたたかいの先に様々な反動政策を行なう安倍政権打倒もみえてくる」と主催者あいさつをした。つづいて参加労組からの報告・決意表明として、争議団を中心に朝から社前行動を行なってきた東部けんり総行動、四月三日に統一ストを行った全国一般東京労組、労契法二十条裁判をたたかいストをかまえて春闘交渉を展開する郵政ユニオン東京地本、神奈川でユニオン運動にも力を入れる全造船関東地協、不当解雇撤回をたたかうＪＡＬ争議団、均等待遇を求めて交渉を続けるＮ関労の組合員らが発言。
　参加者が経団連に向けてシュプレヒコールをあげるなかで、要請書を持った代表団が経団連ビルに向かったが、警備員によって阻止された。労働者の声を無視するひどい対応だ。

　●厚労省行動、〝労働者が一丸に〟と訴え

　経団連ビルから厚労省に移動し、全国一般全国協の渡辺啓二書記長の司会で労働法制の改悪に反対する集会が行われた。柿沼陽輔共同代表による「厚労省は非正規労働者を増やすのではなく、企業に雇用責任を果たすように訴えるべきだ」という訴えの後、「再雇用の高年齢労働者への賃金差別をゆるさない」（全統一）、「コンピューターの処理速度が速くなって過剰労働が増えている。労働者のためにならない法改正をしてはならない」（ネットワークユニオン）、「一日八時間労働で生活できる賃金をかちとるのが春闘だ」（全国一般東京南部）と発言が続き、最後に東京東部労組メトロコマース支部の仲間が四日間の社前での座り込みと四月一日のストについて報告し、「支援に励まされた。労働者が一丸となってたたかうことが大切だ」と決意を語った。

　●総決起集会・デモ、東京全労協が辺野古派遣

　夕刻から、新橋交通ビルで「すべての労働者に賃上げを！　労働法制改悪反対！　原発再稼働反対！　集団的自衛権容認反対！」を掲げた「15春闘勝利中央総決起集会」が開催された。
　司会は東京全労協の中原純子副議長。全水道東水労の上村時彦委員長の主催者あいさつに続き、全国一般全国協の平賀雄次郎委員長が一日行動の報告にたち、「非正規労働者を含むすべての労働者の賃上げ、高度プロフェッショナル制度や解雇の金銭解決制度など労働法制改悪反対、すべての争議に勝ち抜くための争議支援を掲げ、のべ一〇〇〇人の参加を実現した」と述べ、総行動の成功を全体で確認した。さらに、北関東ユニオンネット、宮城全労協、大阪ユニオンネット、国労、ＪＡＬ争議団、全統一から発言があったほか、東京全労協の久保聡事務局長が辺野古現地へのカンパのよびかけを行なった。四月十二日から東京全労協の辺野古派遣団が現地闘争に参加する。
　全造船関東地協の宇佐美雄三議長の団結がんばろうの後、すべての労働者の賃上げと非正規労働者の均等待遇を掲げた春闘の勝利を訴えて銀座デモを行った。