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■3月7・8日 関西 福島原発事故四年 関西各地で反原発の集会・デモ 福島原発事故から四年、関西各地で反原発集会が開催された。三月七日(土)には、京都の円山公園野外音楽堂で、「バイバイ原発3・7きょうと」が開催された。あいにくの雨天であったが、開会時間の十三時三十分には約二千人の参加者で会場は埋め尽くされた。主催は、バイバイ原発きょうと実行委員会であった。この集会は、共産党系・非共産党系を含む超党派集会として二〇一二年から積み上げられてきたものである。また、円山公園ラジオ塔前では、若者たちを中心とした「ひろば企画」が約二百人の参加で並行して開催された。 野音でのメイン集会の司会を下村委津子さん(環境市民)が担当し、東日本大震災犠牲者への黙祷のあと、主催者あいさつを原強さんが行った。福島県郡山市からの避難者である鈴木絹江さんのアピールに続いて、「福井から原発を止める裁判の会」原告団事務局長の松田正さんから、高浜原発再稼働差し止め仮処分申請の報告を中心としたアピールが行われた。差し止め仮処分訴訟は、三月十一日の審尋で三月中に決定がだされることが確定した。差し止め訴訟の担当裁判官は、昨年五月二十一日の大飯原発差し止め訴訟の歴史的な福井地裁判決を書いた樋口裁判官であることから、差し止め仮処分を認める決定を行う可能性が高い。仮処分決定がなされるならば、関電はいったん再稼働を強行することができなくなる。政府・関電および福井県・高浜町が再稼働に突き進むなかで、この仮処分がもつ位置は大きい。 メッセージおよび政党代表・議員紹介に続いて、小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)が講演した。小出さんは福島原発事故が収束していないことへの批判を軸に、すべての原発の廃炉と再稼働反対を訴えた。制服向上委員会のライブと集会決議で集会を終了し、参加者は京都市役所前までのデモを行った。アジア共同行動・京都は、円山野音入口で日本連全国ビラの配布と岩国署名を予定していたが、雨天のためにビラ配布だけを行った。 翌三月八日(日)には、大阪の扇町公園において十三時十分から「さよなら原発3・8関西アクション」が開催された。主催は、同実行委員会であった。ストップ・ザ・もんじゅの呼びかけで、共産党系の原発ゼロの会、平和フォーラム系、しないさせない戦争協力関西ネットワーク、大阪ユニオンネットワークなどの超党派集会として開催された。結集数は、主催者発表で三千五百人。内容的には、西尾正道さん(北海道がんセンター名誉院長)の原発事故による放射線被曝についてのアピール、台湾から参加した台湾和平草根連盟事務局長の華蓮さんのアピール、原発反対福井県民会議代表の中嶌哲演さんの講演を中心としたものであった。中嶌哲演さんは、若狭の過疎地に原発をおしつけてきた国と関電を厳しく断罪し、若狭住民と電力大消費地の関西エリアの住民の結合によって、高浜・大飯原発再稼働を阻止しようと力強く訴えた。われわれは、アジア共同行動・京都および大阪の労働運動を中心に参加し、日本連ビラの配布をおこなった。集会後、参加者は二コースに分かれてデモを行った。 |
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